今より安くなる理由とは?ガスと電気のセットプランを比較
ガスと電気の両方が安くなるセットがおすすめ
ガスと電気のセット契約は、必ずしもセット割が付いているとは限らないもので、ガスと電気の支払いを一本化するだけのプランもあります。そのため安易にセット割だから安いと決めて契約するのではなく、プランの内容をじっくり比較検討して契約することが重要です。現状のガス会社・電力会社以外のプランを利用できるとしても、細かいところまで比較検討するようにしましょう。
例えば、東京電力エナジーパートナーの場合、ガスも電気も両方の割引があります。ガスは初年度のみスタート割(5%OFF)が上乗せされ合計8%OFFでの利用が可能ですが、3%で計算した場合でも電気代よりも割引率が少し高くなります。これは家庭向け都市ガスに対する割引率と割引額で、LPガスの場合は割引率が異なります。
項目 | 割引率 | 月額10,000円 年間120,000円 に対する割引額 |
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電気料金 | 年間1,200円 | 200円 1,200円 |
ガス料金 | 3%割引 | 300円 3,600円 |
東京電力エナジーパートナーのとくとくガスプランは、ガスは初年度を除きずっと3%割引、電気は約1%割引のため、ガスの方が割引率が高いプランだといえます。割引率だけを見ると大幅に安くなる印象はありませんが、くらしTEPCOポイントが電気料金の0.5%還元でもらえるので、実質の割引率よりも少しお得に利用できることになります。さらに貯めたポイントは他のポイントと交換もできることから、ガスと電気をまとめる方がガス単体で契約するよりもお得だといえます。
東京ガスの電気とのセットプランがおすすめの理由はトリプル割
ガスと電気のセットプランは、東京ガスでも利用できます。東京電力エナジーパートナーとは異なるプランで、東京ガスのトリプル割を利用するとモデルプランでは年間約1.9万円安くなります。トリプル割は、東京ガスのガスと電気のセット割と、東京ガスが提携するプロバイダ+光回線を利用することでプロバイダ毎に毎月料金が割引になります。
プロバイダ名 | アサヒネット | BBエキサイト | BIGLOBE | DTI |
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ファミリー | 300円 | 110円 | 300円 | 250円 |
マンション | 300円 | 110円 | 200円 | 100円 |
プロバイダ名 | OCN | ぷらら | So-net | @nifty |
ファミリー | 100円 | 100円 | 200円 | 200円 |
マンション | 100円 | 100円 | 200円 | 200円 |
プロバイダ料金だけでも年間1,200円~3,600円の割引となることがわかります。このほかにガス・電気セット割 月額270円割引が適用され、変更前の電気料金プランによっては、合計で年間約1.9万円安くなります。、ただし、このトリプル割には加入条件があります。東京ガス・東京電力を使用する方のうち、提携プロバイダを利用する方だけが加入できるプランです。短期間で解約しても違約金などはありませんが、希望する全ての方が利用できるとは限らないプランです。
ただ、条件をクリアできる方にはフル活用する魅力があり、ガスと電気の使用料金1,000円につきパッチョポイントが15ポイントもらえます。ガスと電気料金の両方に対してポイント還元があるため、トリプル割の安さに加えてお得感が増しますね。
ガスと電気をまとめるメリット
ガスと電気をまとめると、支払いが一本化できるほかに、ガスと電気の両方の料金を安くすることができます。ただ、安い電力会社に単体で契約したときほどは安くなるわけではなく、一般契約よりも少しは安くなる印象です。ガス料金も同じくらいの感覚で安くなり、その他特典や割引サービスも利用できるので、トータルで考えるとガスと電気の両方を今より安く使えるようになります。
また、東京ガスと東京電力エナジーパートナーのポイントを比較した場合では、東京ガスは、パッチョポイントが1,000円につき15ポイントの1.5%還元で付与、東京エナジーパートナーはくらしTEPCOポイントが1,000円につき5ポイントの0.5%還元で付与されます。どちらも1ポイントを1円として使うことができ、ポイントプログラムでは東京ガスのプランでまとめた方が3倍お得になることがわかります。
貯めたパッチョポイントは、エムアイポイント、dポイント、nanacoポイント、Pontaポイント、Tポイント、WAONポイント、楽天スーパーポイントと500ポイントから交換でき、電話認証による本人確認後に交換できます。日常的に利用しやすいポイントが多いので、幅広い使い方ができそうです。
ガスと電気をまとめるデメリット
ガスと電気をまとめるプランは、ガスも電気も安くなることが特徴でも、必ずセットにしたから安くなるとは限らないことがデメリットです。現状の契約状態や家族構成、割引適用条件に合致するかどうかにより、若干高くなるケースもあります。プランによってはセット割がないプランもあるので注意が必要です。
また都市ガスを中心に展開しているプランのため全国対応はしておらず、限定する地域にお住まいの方だけが利用できるプランが多い傾向です。違約金が発生するプランの場合、ガスと電気の両方の違約金を支払うことになるケースもあるため、契約する前に細かい部分まで確認しておくことが必要です。
ガスと電気のセット割契約の前に比較して確認しよう
家庭内でのガスと電気の使用エネルギーの比較
ガスと電気をセットで契約する前に、家庭内でガスと電気のどちらを多く使っているかを考えてみてください。オール電化の場合は電気のみですが、その他の家庭ではガスと電気を両方使用しているはずです。冬は石油や薪のストーブを使用する方もいるでしょうが、生活におけるエネルギーはガスと電気が中心です。
ガスと電気を比較すると、常に使うのは電気でガスは部分的に使うことが多いです。これは冷蔵庫や照明類を常に使うためで、パソコンやスマホなどの充電や電源も電気だからです。ガスと電気を比較すると電気の方が使用割合も多いですが、それぞれの料金で見るとガス代の方が高い印象を受けます。
ガスの使用パターン | 電気の使用パターン |
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・ガス料理器具 ・ガス給湯器 ・ガス暖房器具 |
・家電の全て ・照明 |
電気代は日中つけっぱなし、電源を入れっぱなしでの料金、ガス代はピンポイント使用での料金なので、料金差がほとんどないならガス代の方が高いということになります。都市ガスとLPガスでの違いはありますが、一般的に都市ガスの場合、基本料金1,000円前後、1㎥あたり150円前後で推移しています。ガスの方が高い印象なら、ガス代が安くなるプランを重視したいですね。
安くするならどっち?ガスと電気のウエイトでおすすめセットが変わる
家庭内の光熱費のうち、安くしたいのはガスと電気のどちらでしょうか。ガスと電気をまとめるプランのほとんどは、ガスも電気も一定割引率のプランはありません。そのためどちらをより安くしたいかで、契約する会社を選ぶことも重要なのです。例えば、電気を安くしたい場合は電力会社、電力会社の中でも新電力会社の方が条件によっては安くなります。
ガスを安くしたい場合はガス会社を選択することが良く、現状では大手ガス会社の方が割引・ポイント付与・その他サービスが充実しています。どの会社のどのプランがおすすめなのか知りたいなら、シミュレーションサイトを使うことがおすすめです。エネチェンジならガスも電気も調べることができ、家族構成や現住所などの条件別でも料金プランをシミュレーションできますよ。
ガスと電気のシミュレーションは、通常の光熱費を安くすることはもちろん、引っ越しの際にも役立ちます。転勤などで新しい土地に引っ越す場合、ネット検索だけでは詳しい情報がわかりにくいこともあります。そんなときにも、どの会社のどんなプランを契約すればベストかを調べることができます。
引っ越しの際はガスも電気も一緒に手続きできる
引っ越すときは、ガスも電気も引っ越しの手続きをしますね。通常は各契約会社に電話連絡やネットからの引っ越しの申し込みをすることで手続きが完了します。東京ガス、東京エナジーパートナーの場合はネットからそれぞれ手続きでき、各WEBサイト上で、ガスも電気も両方一緒に手続き可能ですよ。
ガスと電気をまとめて契約している場合も対応してもらえるので、引っ越すことが決まったら、早めに手続きをするようにしてくださいね。
ガスと電気のセット割は契約する会社もしっかり比較
ガスと電気の料金は、セットプランを契約することで安くすることができます。まとめて契約することは支払いを一本化し、料金の割引に加え、ポイント還元や修理サービスなども利用できるようになります。お得にまとめるためには、契約するプランだけを比較するのではなく、契約する会社も比較することが重要です。
ガス会社か電力会社か、どちらと契約した方がお得になるかは、各家庭の条件により異なるので、一括比較サイトの利用や条件に合うプランの比較検討が大切になります。検討するときは、契約条件や違約金、ポイント還元率とポイントの使い方など、細かいところもしっかり比較すると、日ごろの光熱費を無駄なく利用できますよ。