少しでも電気代を安くしたいなら、現状の契約の見直しと、豊富な電気料金プランの中から最適プランを選択することがマストです。ご自身の生活スタイルにしっくりくるプランを、じっくり比較してみましょう!
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安い料金プランとは?電気代の全国平均と生活スタイルで比較
電気代の平均とは?単身と二人以上世帯の電気代
電気代は家族構成や使用する家電など、条件が細かく異なるためになかなか出しにくいものですが、総務省統計局の家計調査結果によると、単身世帯と二人以上の世帯では、平均電気代の月額を次のように発表しています。一人暮らしは二人暮らしのおよそ半分の電気代、二人暮らし以上でも1ヵ月あたり10,000円以上の電気代を支払っています。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
2016年 (平成28年) |
5,320円 | 10,100円 |
2017年 (平成29年) |
5,392円 | 10,312円 |
全国平均とは言え単純計算でも月額一人当たり5,000円以上の電気代を支払っている状態です。家族が多い家庭ならその分電気代も膨らむので、少しでも安くする工夫が必要でしょう。
単身でも勤労世帯と無職では約1,000円差が出る
単身世帯に注目すると、単身でも働いている勤労世帯の場合、平均電気代は約1,000円安くなっていることがわかります。これは働いている時間は冷蔵庫のほか待機電力など必要最低限の電気代で済むためです。反対に無職の単身世帯を見ると、単身世帯平均電気代よりも約730円高いことがわかります。自宅にいる時間が多いため、その分電気を使うことが多いと考えられます。
項目 | 単身世帯平均 | 単身の勤労世帯平均 | 単身の無職世帯平均 |
---|---|---|---|
2016年 (平成28年) |
5,320円 | 4,148円 | 6,035円 |
2017年 (平成29年) |
5,392円 | 4,219円 | 6,142円 |
無職の方が電気代が高くなる傾向は意外でも、自宅にいる時間が長い方が電気代がかかることがわかります。
家族構成によっては電気代が大きく変化する
2017年(平成29年)の世帯人数別の電気代を見ていくと、世帯人数が増えることに比例して電気代も増えていくことがわかります。一度に使う家電の数が増えることや、家電のサイズと消費電力が大きくなることで、アンペア数も増えることが影響していると考えられます。五人以上の世帯は電気代が2,000円以上一気に上がる傾向です。
世帯人数 | 2016年平均電気代 | 2017年平均電気代 |
---|---|---|
平均 | 10,100円 | 10,312円 |
二人 | 8,933円 | 9,176円 |
三人 | 10,321円 | 10,485円 |
四人 | 10,867円 | 11,239円 |
五人 | 12,108円 | 12,610円 |
六人以上 | 16,417円 | 15,127円 |
アンペア数が大きくなることで、基本料金や三段階目の料金が適用されることなど、電気代が高くなる要素が増えています。五人家族で平均電気代が13,000円だったとしても、やはり節電や電気代を安くする工夫が必要でしょう。
電気代が安い電気料金プランは生活スタイルに添う内容で選ぶ
既存電力会社は、10A(アンペア)あたりの基本料金と、1kWhあたりの電気料金単価を三段階料金で設定し、契約アンペア数と使用した電気料金の合算を電気代として請求しています。電気代が安い電気料金プランは、既存電力会社の場合なら契約アンペア数を下げて、使う電気を減らすことが安い電気料金プランになります。
しかし、生活に必要な分の電気も節約していくと、生活に悪影響が出ることもありますね。そのため電気料金プランは、生活スタイルに添った内容で選ぶことが望ましいです。新電力で考えると、基本料金が無料、1kWhあたりの単価が安いプランなどが代表的です。1ヵ月フルに電気を使った場合で考えて、本当に安くなるプランが最適プランだといえます。
オール電化住宅向けのプランでも、最も電気を使う夜間の単価が業界最安値なら、ぜひそのプランを契約したいですよね。どのような場合でも生活スタイルに合わせたプラン選びは、電気代を安くすることにつながります。単純に安くて人気のプランを契約するのではなく、じっくり焦らず比較して選ぶ方が、納得できる最安プランを選択できるでしょう。
電気代が安い電力会社は基本料金・使用電力量・企業体力で考える
電気代が安い電力会社は、既存電力会社と比べて基本料金が安いまたは無料、1kWhあたりの単価が一律など、目に見えて安く感じることが多いです。しかし、自分の生活スタイルと照らしあわせて、基本料金と使用電力量を考えてみてください。既存電力会社は三段階料金のため、二段階料金の範囲で節約すればプランを変更しない方が安くなる可能性もあります。
家族が増えて使用電力量が今より増えるなら、基本料金が無料で1kWhあたりの単価が一律の方がトータルで安く済むでしょう。電気代が安い電力会社は、このように少し考えると大体絞り込むことができるのですが、ここで忘れてはいけないのが企業体力です。
企業体力はいわゆる資本力のことで、万が一、電気が足りないときによそから高い電気を仕入れられるかなど、ペナルティへの対応能力を示します。小規模新電力によっては不安になることもあるでしょう。小規模新電力でも、電力以外の異業種でビジネス展開する会社だと企業体力にも期待でき、より大手なら安心できます。個人で電力会社を選ぶときは、企業体力もチェックするようにしましょう。
一人暮らしでも電気代が安い電力会社の選び方
安い電気料金プランに乗り換えるのは、一人暮らしは関係ないでしょ? そう思っている方はちょっと待ってください。一人暮らしでも電気代が安い電力会社を選べば、毎月の負担を減らすことができ、割引やその他の特典も受けることができますよ!
電気とガスのセットプランも含め電気代が安いか比較する
一人暮らしの電気代は、目立って消費電力の大きな家電を常用していなければ、平均月額5,000円台前半で済みます。多く電気を使ったとしても倍になることは稀でしょう。一人暮らしでも電気代が安い電力会社を探すには、自分がどれほどの電気を使っているかを把握し、今の電気代より安くなるプランを探すことが必要です。
通常、使用電力量が少ない家庭や一人暮らしの場合、電気の乗り換えをしてもなかなか安くなりにくいですが、電気代だけではなく、ガスとセットの料金プラン、一律割引のプランもチェックすることをおすすめします。電気の使用量やアンペア数に関係なく、一人暮らしでも確実に電気代を安くできるプランを比較してみましょう。
項目 | 東京ガス ずっとも電気1S |
Looopでんき おうちプラン |
HTBでんき 従量電灯C5 |
---|---|---|---|
契約可能 アンペア数 |
10A以上 | アンペア契約なし | 1kVA(10A) |
割引率 ポイントなど |
電気0.5%引き ガス割引なし パッチョポイント 1.5%還元 |
基本料金0円 使った分だけ支払い |
基本・従量分5%割引 毎日2時間 電気料金無料設定あり |
違約金 | なし | なし | 1年未満の解約 2,000円+消費税 |
東京ガスのずっとも電気1Sは、一人暮らしでも電気代が安くなるほか、業界最高水準の1.5%還元でポイントが付与されるため、お得感が大きいプランです。Looopでんきは基本料金なしで使った分だけ、HTBエナジーは一律5%割引と、確実に電気代を安くできます。現状の電気代とシミュレーション結果をじっくり比較してみてください。
電気会社ランキングでシミュレーション!電気代が安いプランを選択
一人暮らしにぴったりなプランを販売する電気会社は、エリアによってはやや少ない傾向です。ですが、使用電力が少ない家庭向けの電気会社ランキングからプランをチェックしていくと、意外にも自分の生活スタイルにしっくりくるプランが見つかります。
項目 | ENEOSでんき Vプラン |
J:COM電力 | 東京電力 従量電灯B |
---|---|---|---|
契約可能 アンペア数 |
10A以上 | 10A以上 | 10A以上 |
割引率 ポイントなど |
第二段階料金:24.09円 第三段階料金:25.75円 にねん とくとく割 カード払いで特典あり |
第一段階料金0.5%引き 第二段階料金1.0%引き 第三段階料金10.0%引き J:COM利用額割引 セット割あり |
第一段階料金 19.52円 第二段階料金 26.00円 第三段階料金 30.02円 |
違約金 | にねんとくとく割り解約時1,000円+消費税 | セット割解約時 3,000円+消費税 |
なし |
ENEOSでんきは第二段階料金以上が安くなり、J:COM電力は第一段階と第三段階料金が割安になります。料金では大きな違いとは言いにくいですが、ENEOSでんきはENEOSカードで支払うとガソリン代の割引が利用できる特典があります。一人暮らしで車を所有する方にはぴったりのプランです。
J:COM電力も同様で、すでにJ:COMとの契約がある方、これからJ:COMと契約する方にはセット割が適用されて安く利用できます。東京電力の従量電灯Bと比べるとメリットとデメリットを把握しやすいですね。
二人以上世帯で電気代を安くするなら電気料金比較サイトを活用!
新電力だけでも200を超える数があり、その1つ1つのプランを比較することは骨の折れる作業です。二人以上の世帯で、電気を安くするために乗り換えを検討しているなら、納得できるまで電気料金比較サイトを活用しましょう!
二人以上世帯は電気料金比較表をチェックして安い電気代を目指す
対応エリアごとに電気料金プランをチェックしていくことは、なかなか大変な作業です。大手ガス会社や新電力の中でも話題になっている会社のプランなら、いくつか知っているものもあると思いますが、新電力の中には電気とは全く畑違いの会社も参入しているので、もしかしたら知らない新電力の料金プランもあるかもしれません。
そのため二人以上の世帯の方は、積極的に電気料金比較サイトを活用し、表示される電気料金比較表をチェックして行くことをおすすめします。比較サイトでは、郵便番号と月間使用電力量、または電気代、現状の契約アンペア数などの入力で、最も安くなるプランから表示・提案してもらうことができます。大きな比較サイトの場合、比較サイト経由で申し込みも可能です。
電気代を安くするほかに、自分がこだわりたいことがあれば、その点もしっかりチェックしましょう。再生可能エネルギーを利用したい、セット割を利用したいなど思いを通すことも問題ありません。理想に近いプランが見つかるまで、いくつかの比較サイトをはしごすることも良いでしょう。
オール電化住宅なら電気代が安い時間帯で比較
オール電化住宅にお住まいなら、一番電気を使う夜間の電気代が安いプランをチェックしたいですね。現状では既存電力会社のプランが一番安いとされていますが、新電力からもオール電化向けプランが続々登場しています。新電力のプランでも、夜間の1kWhあたりの料金単価が20円を下回るようになれば、十分に既存電力会社と比較する余地があります。
東京電力のスマートライフを参考にすると、夜間は1kWhあたりの17.46円です。新電力でも夜間の料金単価が17~18円台になれば、選択肢が増えることになりますね。
電力量料金 (1kWh) |
|
---|---|
午前6時〜翌午前1時 | 午前1時〜午前6時 |
25.33円 | 17.46円 |
電気の乗り換えはキャンペーン利用で安い電気代をさらにお得に!
電気の乗り換えは、電気料金比較サイトを利用してとことん比較することがベストな方法でも、1回の比較で決めるのはもったいないケースがあります。各電力会社では、定期・不定期それぞれにキャンペーンを実施しており、それを利用しないで乗り換えることは、もはや損をする以外の何ものでもないからです。
過去には、電気代の割引率がアップするものや、金券類のプレゼントが多くあり、割引率のアップは2~3ヵ月継続することが多くありました。金券類では、契約するアンペア数に応じて40Aまで3,000円、50A以上10,000円といったように、明らかに大きなアンペア数の契約を促すものが多い傾向です。仮に40Aの契約だとしても3,000円の金券がもらえるなら、ちょっと嬉しくなりますね。
メモ:キャンペーンを活用しよう!
今すぐ利用できるキャンペーンがないときは、1~2か月待つことも良い方法です。その間は定期的に比較サイトをチェックしましょう!
今より安い電気代にするなら電気代の見直しと徹底比較で攻めよう!
今より安い電気代にしたいなら、今の電気代がいくらで使用電力が何kWhなのかなど、現状を把握することが大切です。全国平均と比べて高いか安いかも目安となり、月額いくら安くしたいのかも明確にしておくと、より一層スムーズに電気料金プランの比較ができます。
現状の生活スタイルで、節約できる部分を節約しても理想とは異なる電気代なら、電気料金比較サイトを使ってとことん料金プランの比較を行いましょう。プランで利用できる割引・ポイントプログラム・キャンペーンなどは、細かくチェックして自分にしっくりくるものを選択してください。