電力自由化で、これまで以上に「電気代が安くなる」のをご存じでしょうか? また電気代以外にも、ガス代や電話代(スマホや携帯も含む)、ガソリン代が安くなるプランもあります。
ここでは、電力自由化で「何が安くなるのか」徹底検証したいと思います。プラン探しでお困りの方は、ぜひ参考としてご覧ください。
この記事の目次 [非表示 ]
電気代だけなら、従来の「5%〜6%」以上安くなる!
まずは「電気代がいくら安くなるのか?」見ていくことにしましょう。
割引率は「平均5〜6%」だが、プランによっては「7%以上」安くなる!
過去の経験から「電気代が値引きになる」ことは、イメージしにくいかもしれません。ここでは、具体的な数字を出して「どのくらい安くなるのか」シミュレーションしたいと思います。
ある調査によると「電気代の平均価格」は、以下のような結果が出ています(2014年〜2015年のデータを元に作成)。
人数 | 1か月あたりの電気代 | 年間の電気代 |
---|---|---|
単身者 | 平均 5,500円 | 約 66,000円 |
2人暮らし | 平均 9,800円 | 約 117,000円 |
3人世帯 | 平均 11,500円 | 約 138,000円 |
4人世帯 | 平均 12,000円 | 約 144,000円 |
5人世帯 | 平均 13,000円 | 約 156,000円 |
表の通り「世帯あたりの人数が増える」と、月額、年間の電気代金は高額になっていきます。月々の支払いでは分かりにくいのですが、単身の世帯でも「年 66,000円」の電気代を払っているのです。
また、4人暮らしになると「年 144,000円」もの電気代を支払うことになります。もしも、電力自由化で6%の節約ができれば、現金に換算して「いくら安くなる」のでしょうか? 下の表で「4人世帯」で、節約できる金額をまとめてみました。
人数 | 1か月あたりの電気代 | 年間の電気代 |
---|---|---|
割引無し | 12,000円 | 144,000円 |
5%割引の場合 | 11,400円 (月々 600円お得!) |
136,800円 年間 7,200円割引 |
6%割引の場合 | 11,280円 (月々 720円お得!) |
135,360円 年間 8,640円割引 |
7%割引の場合 | 11,160円 (月々 840円お得!) |
133,920円 年間 10,080円割引 |
平均割引価格 | 平均 720円お得 | 年間 8,640円の割引! |
このように、4人家族では「年平均8,640円の割引」が適用されます、2年にすると「平均17,280円」電気代が安くなる計算です。
もちろん、契約するプランや業者によって価格は異なりますが、光熱費が安くなるのはうれしい限りです。みなさんも(2016年4月以降)どのくらい安くなるのか、シミュレーションしてみてください。
電気代だけじゃない、その他「セット割」も見逃せない!
ここで計算したのは「電気代だけ」の割引価格です。プランによっては、電気代やガス代、その他の通信費などが、更に(セット割り等)安くなります。次項からは「その他の割引制度」について、詳しく説明しましょう。
その他の光熱費、通信費にも「セット割」が適用される!
電力自由化で「電気プラン」の値下げ合戦が始まっています。面白いところでは、ガソリン代の値引き、携帯電話の月額割など、私たちの生活を「よりお得にしてくれる」プランが増えてきました。
ガス会社でも、電気代の割引がスタート!
電気代と並んで、生活に欠かせないのが「ガス」です。実は、ガス代と電気代をセットで利用すれば「セット割」が適用されます。
例えば「東京ガス」では、電気とガスのセット割が適用されるほか、ネットとのトリプル契約で「最大2万円以上の割引」が受けられるなど、お得なプランが用意されています。
石油大手の場合「L10円の値引き」を実施!
石油大手のS社では、電気契約者に対して「Lあたり10円のガソリン代の割引」を予定しています。また、軽油に関しても「Lあたり5円のガソリン代の割引」が適用されます。
石油ストーブをお使いのご家庭では、ガソリンスタンドの契約(プラン申込)を検討してみましょう。
携帯電話は、キャッシュバック5%〜12%と大幅値引きが目立つ!
各企業の中でも、特に「値下げ競争」が激しいのが、通信会社です。例えば、大手通信企業A社では、月額1%〜5%のセット割を予定しています。
また、キャンペーン適用時には「最大12%」のキャッシュバックを予定するなど、大幅な値引きが目立ちます。
仮に「12%の値引き」が適用されると、10,000円の電気代で「1,200円の割引」が受けられます。また、最小の「5%の割引」でも、年間6,000円の割引、2年で12,000円安くなる計算です。
通信会社で契約される場合は、携帯電話のほかに、光通信(フレッツ光・eo光など)とも契約できます。プランや使用頻度によりますが、これまで以上に通信費が安くなったり、新たな家族割が適用されるなど「お得なプランが」適用されます。
携帯電話、スマートフォンをお使いの方は、各通信会社の「新規プラン」をチェックしてみてください。
毎日使う「コンビニ」でも、電気代が安くなる!
コンビニ各社も、電気事業への参入を予定しています。あるコンビニ大手では、2016年2月から予約を受付し、全国の一部エリアにおいて「電力供給」とサービスの開始を予定しています。
詳細は不明ですが、コンビニのメリットを生かしたポイント制度の導入、価格の割引が計画されていると言います。
コンビニを利用する頻度が高ければ、こうした「コンビニ型プラン」の契約を検討しましょう。電気代の支払いで(コンビニの)電子マネーポイントが貯まれば、普段の買い物代として充当できます。
参考サイト
- ローソン「まちエネ」http://www.machi-ene.jp/
旅行大手も、電気事業者として活動を開始! 旅行代の割引がお得
旅行業界の大手も、電気事業への参加を発表しました。電気契約を結ぶことで、旅行代金が1,000円〜3,000円割引になるほか、電気料金も「従来の5%引きを保障」するとしています。
まとめ:電力自由化で、毎日の生活がもっと便利に「もっと安く」なる!
いかがでしたか? 電気代は、電気会社に支払う時代は終わりました。もちろん、従来の電気事業者も利用できますが「お得な契約プラン」は、電気事業者以外にもたくさんあります。
携帯電話やスマホ、光通信の費用(プロバイダー料も含む)のほか、ガス代、ガソリン代、旅行代金の割引など、ユニークなサービスが目白押しです。みなさんも、電力自由化を機会に「お得なプラン」を見つけてください!