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電気を止められたら契約電力会社にまず電話!復旧方法を確認しよう

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電気代を滞納して電気を止められたら、想像以上に使えないものが多くて驚いてしまいますね。電気のありがたさを実感する瞬間です。テレビやエアコンを使うために少しでも早く復旧させるには、現状確認と復旧条件のクリアが重要です。電気を止められたときの復旧手順を解説します。

電気を止められたらまずやりたい!電力会社への復旧方法の確認

電気が止められたのか停電なのか状況確認後の復旧作業が基本

電気が点かないと驚いて慌ててしまいますね。テレビやエアコン、冷蔵庫はどうすればいいの!?と焦りますが、まずは、慌てずに電気が止まっているのか停電なのか確認してください。電気が止まる原因は、停電か電気代滞納による送電停止のどちらかです。先月、先々月と電気代を滞納していないか、振り返ってみましょう。

電気代をしっかり支払っているなら、停電の可能性が高くなります。周辺の建物の電気が消えているか、窓からでも良いので確認してください。周辺の電気が消えていて、大規模な停電が疑われるときは、携帯電話やスマホから停電情報をチェックすることがおすすめです。東京電力ではこちらの停電情報が利用できます。

もしも電気代を滞納しているなら、送電停止の可能性が高いです。検針日の翌日から30日後の支払い期限まで入金できず、その後20日を経過しても入金しなかった場合は、督促状や通達の送付とともに送電停止になります。夜間で真っ暗な中、電気が止まったのか、停電なのか判断できないときは、復旧への対処方法を聞くことも兼ねて、管轄の電力会社に電話確認してください。

止められた電気は自分で復旧できない!機器の取り外しは危険大!

電気は通常、支払いが1日~2日遅れたからと言って急に止まりませんが、支払い期限を過ぎても電気代を支払えず電気が止まったときは、自分で復旧できるのでしょうか?結論から言うと、電気は室内で点けたり消したりするのは個人で自由にできますが、建物全体への送電が停止した状態を個人が復旧させることはできません

電線や電気メーター、スマートメーターを操作したり取り外すことは非常に危険で、万一、個人が復旧を目的に取り外そうとすると、事故や感電・爆発などの恐れに加え、窃盗の疑いをかけられることもあります。電気代の滞納で電気が止められたときでも、100Wの電気は送電してもらえます。100Wあればトイレの電気などの小さな電球、携帯電話の充電ならなんとか間に合うので、焦らず対応するようにしましょう。

送電停止を復旧させるには、滞納した電気代をすべて入金しなければならず、復旧は電力会社が入金確認後、遠隔操作または作業員による送電開始工事を経て行われます。そのため個人が勝手に復旧しようとしても、どうすることもできないことなのです。機器の取り外しなどはリスクが大きいので、絶対にしないようにしてください。

止められた電気の滞納電気代を支払うと数時間後に復旧する

電気の復旧は滞納分の電気代すべての支払いが必要で、電力会社で入金を確認してから1時間~3時間程度で復旧するのが一般的です。払込票がある方はすぐにコンビニから支払いましょう。もしも、給料日前や出費の後でどうしてもお金がないときは、クレジットカードのキャッシングカードローンからの借り入れをうまく利用しましょう。

キャッシングやカードローンは、高額な利息を取られるイメージがありますね。実際に計算してみると、20,000円~30,000円程度の借り入れなら、年利18.0%で30日借りても300円~500円以内の利息です。万が一、滞納分の支払いのために借り入れても、次の給料日(30日以内)にすぐ返済すれば高くてもワンコインの利息で済みます。いざというときに借り入れできることを覚えておきましょう。

滞納分の電気代をすべて支払った後は、電力会社に電話をかけて入金したことを伝えて、送電再開依頼をしてください。送電再開手続きは、ほとんどの電力会社で24時間対応なので、深夜でも電話をかける方が良いと言われています。

電力会社へ入金報告するときは「お客様番号」が必要

滞納分の電気代の入金報告をするときは、13桁の「お客様番号」が必要です。毎月検針のときに配られる「電気ご使用量のお知らせ」に明記されており、「お客様番号」を伝えると電力会社側でも状況をスムーズに把握できます。もしも「電気ご使用量のお知らせ」が無くて「お客様番号」がわからないときは、住所や氏名などの契約者の個人情報を伝えることでも対応してもらえます。

東京電力ではカスタマーセンター東京から住まいに該当する電話番号にかけて、本人確認や入金確認を行います。

電気代を払っても止められた電気が復旧する時間は地域で異なる

ほとんどの電力会社では、電気の滞納による送電停止に対して、電気代の入金があった場合は、送電再開依頼の電話連絡後1~3時間ほどで復旧することが多いです。しかも沖縄電力以外の電力会社では、24時間対応で送電開開始対応を取っているので比較的早く対応してもらえます。ですが、24時間対応の電力会社でも、電気の復旧までにかかる時間は一律ではないため、地域により多少の違いがあるようです。

24時間対応していない電力会社でも、入金日の翌日午前中には復旧することがほとんどです。真夏や真冬など、冷房や暖房がないと過ごしにくいときはなかなか大変な思いをしますが、復旧しないということはありません。長くても1日までかからないで復旧されています。

また、電力会社では電気料金に関する問い合わせに対して、ほぼすべての電力会社が事実上の24時間対応を取っています。表向きは平日の営業時間内のみとしていても、急ぎの対応や緊急受付センターへの取次ぎなどを介して、実質24時間対応を取っています。そのため電気復旧までの時間は地域で異なり、早ければ1時間程度、時間がかかっても翌日中には復旧する、というやや幅のある復旧時間と考えておいてよいでしょう。

滞納した電気代を払っても止められた電気が復旧しないのはなぜ?

滞納していた電気代をすべて支払ったのに、電気が復旧しないとイライラして不安が募りますね。電気代の入金報告をしても、電気が復旧しないということはあるのでしょうか。なかなか電気が復旧しない理由を探っていきましょう。

電気代を払ったのに止められた電気が点かないのは送電再開方法の違い

滞納していた電気代を支払ったのに、電気が復旧せず点かないのは、電力会社側での送電再開方法との関係が深いです。電気料金の問い合わせに24時間対応している電力会社でも、電気の復旧は入金確認が取れてから最大数時間かかり、スマートメーターが設置してある建物では遠隔操作で最短5分、アナログメーターの場合は作業員による送電手配や工事が必要なため数時間かかるのです。

移動時間や作業時間を考えると、時間がかかるのは仕方ありません。また、電気代の未払い解消後は、電力会社に送電再開の依頼をしてください。電気代を滞納して止められたのに、未払いを解消したから電気を点けてよ!というのはあまりにも身勝手です。未払いを解消した後は、必ず電力会社に送電再開依頼をして、少しでも早く復旧してほしいとお願いするようにしましょう。

夜は止められた電気が復旧しにくいケースあり!でも100Wなら使える

電気料金や送電開始に関しては、事実上24時間対応をしている各電力会社でも、夜間は工事不可としているエリアがあります。沖縄電力では、夜間は22時~翌朝9時までの送電再開工事に対応しておらず、東京電力でもエリアにより対応が異なるなどの対応を取っています。

ですが送電停止中でも1A(アンペア)つまり100Wは送電されているので、トイレの電気や携帯電話の充電などは何とか賄えるでしょう。送電停止の夜は不安でいっぱいになると思いますが、滞納したことを反省して今後は送電停止にならないように気を付けましょう。

電気を止められた原因と復旧後に気を付けたい電気代の支払い方

電力会社では、電気代の支払いが滞り、一定期間が経過すると送電を停止する仕組みとなっています。ざっくり言えば、検針から51日目に送電停止となるのですが、送電停止になる原因と、復旧後に気を付けたい電気代の支払い方を考えていきます。

滞納が電気を止められた原因!支払い期限と復旧までの流れ

東京電力 支払い期限によると、電気代は検針日の翌日から30日目が支払い期限と定められていて、支払い期限までに電気代を支払わない場合、支払い期限から20日を経過すると送電停止になることが一般的です。

しかし、電気を止められると生死にかかわる家庭もあるため、各電力会社では送電停止の延期に対する相談に応じています。相談したからといって必ずしも送電停止を回避できるものではありませんが、やむを得ない事情があるときは電気を送電し続けてくれることもあるので、どうしても送電停止を避けたいときは相談してみましょう。

通常、電気を復旧するときは、滞納分の電気代を全額返済して電力会社に送電再開の依頼をします。ほとんどの場合は、この手順で送電再開となり、送電停止なったらすぐ復旧への取り組みをすることがおすすめです。

止められた電気の復旧のために払う電気代は延滞利息が上乗せされる

電気代を滞納すると、滞納した電気代に対して延滞利息が上乗せされて、電気代の督促状が届くようになります。この延滞利息は、1日あたり約0.03%年率10.0%で計算され、支払い期限を過ぎて発生した電気代に上乗せされます。実質10,000円の電気代に延滞利息が上乗せされると30日後の請求は、10,082円となります。

項目 検針日の翌日から30日以内
(支払い期限)
支払い期限以降
電気料金 通常の電気料金 年率10.0%の延滞利息が上乗せ
送電状態 良好 支払い期限20日経過後
停止

10,000円の電気代に対する延滞利息は、30日あたり82円とわずかでも、本来なら支払う必要のない延滞利息です。少額だからまあいいかと支払うのではなく、延滞利息が上乗せされないように、電気代を支払うことが重要なのです。

止められた電気を復旧してわかる今後おすすめの電気代の支払い方

普段の生活の中では電気の存在は当たり前すぎて、一切使えないシーンを想像できないほどです。そのため電気代を滞納しないで支払うことも当たり前だと認識しなければなりません。近年では電気代の支払い方法に幅ができ、払込票口座振替クレジットカード払いが選べるようになりました。

払込票は、支払い期限までコンビニなどから自分のタイミングで支払うことができます。セブンイレブンならポイント対象外でもnanaco払いができて便利です。口座振替は毎月定期的に引き落としになるので、給料の振り込み口座を指定しておけば、滞納することはなくなるでしょう。

クレジットカード払いに指定すると、電気料金に応じたクレジットカードのポイントが貯められます。カードによっては公共料金の支払い設定でボーナスポイントがもらえるので、ポイント付与条件をチェックしてみましょう。また、クレジットカード払いにすると、実際の支払い期限をカードの支払い日まで1ヶ月程度先延ばしできるので、支払日の先延ばしと、支払日の一本化のメリットがあります。クレジットカード払いなら、ただ支払うだけでなくポイントも貯まってお得になりますね。

止められた電気は慌てず復旧させよう!契約解除になる恐れもある

電気は日常生活に欠かせないもので、電気代も欠かさず支払わなければなりません。万が一、何らかの事情で電気代が支払えないときは、事前にわかっているなら送電停止延期の相談をしておくようにしましょう。すでに送電停止となった場合は、慌てないで復旧に向けた対応を取ってください。全国の既存電力会社のカスタマーセンターまたはコールセンターと、代表電話番号は次の通りです。新電力会社と契約している方は、各新電力会社への問い合わせが必要です。

電力会社名 代表電話番号
北海道電力 011-251-1111
東北電力 022-225-2111
東京電力 03-6373-1111
中部電力 052-951-8211
北陸電力 076-441-2511
関西電力 06-6441-8821
中国電力 082-241-0211
四国電力 087-821-5061
九州電力 092-761-3031
沖縄電力 098-877-2341

また、電気料金の滞納を経て送電停止になった場合、送電停止から2週間程度で電気の契約が解除されることがあります。電気は生活の基本だけに、契約解除になる前に復旧させるようにしましょう。もしも契約解除になった場合は、再契約しなければなりません。送電停止から早い対応をする方が、生活への影響も最小限で済むでしょう。

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