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電気自動車の電気代100kmあたり338円!ガソリン車のガソリン代と比較!

電気自動車は電気を充電して走行する自動車で、年々高騰するガソリンを使うガソリン車よりも環境にも優しいことが特徴です。ですが実際のところそれぞれのコストはどれくらいでしょうか。電気自動車にかかる電気代とガソリン車にかかるガソリン代、自宅充電とスタンド充電のコストをそれぞれ比較してみました。

電気自動車一回フル充電の電気代を計算!ガソリン代より安かった

電気自動車を自宅充電した電気代は約1,861円!バッテリー容量増加も割安

2019年販売の電気自動車日産LEAF e+は、従来のLEAFに比べてバッテリー容量と航続距離が進化した注目のモデルです。これまで40kWhバッテリーが標準でしたが、LEAF e+は40kWhバッテリーと62kWhバッテリー2種類の搭載車から選ぶことができます。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの第三段階料金1kWhあたり30.02円を参考に電気代を計算してみましょう。

LEAF e+は62kWhバッテリー搭載車で計算すると、フル充電一回あたり62×30.02円=1,861.24円の電気代です。第二段階料金の範囲で収まっている場合は、フル充電一回あたり1,612円となり意外なほど安く充電できることがわかります。

従量電灯Bの料金 単位 料金単価
電力量単価 120kWhまで
(第1段階料金)
1kWh 19.52円
120kWh~
300kWhまで
(第2段階料金)
26.00円
300kWh超過
(第3段階料金)
30.02円

1kmあたりの電気代は?電気自動車に自宅充電する電気料金プランで変動

電気自動車は自宅充電一回で最大1,861円かかりますが、1kmあたりの電気代はいくらかかるでしょうか。LEAF e+の一充電走行距離はWLTCモードで458kmのため、62kWh÷458=0.13(1kmあたりの電費)となり電力量単価30.02円をかけると1kmあたり最大3.9円の電気代になります。

第二段階料金で計算すると0.13×26円=3.38円、100km走った場合は338円の電気代になります。東名高速の東京ICから下り裾野ICまで93.8kmでだいたい100kmとみなすと、この距離を338~390円で移動できると考えただけでもかなり安いことがわかります。しかし、各家庭の電気料金プランによってはこの限りではありません。

既存電力会社から新電力への乗り換え済みの方は、もっと電気自動車にかかる電気代を安くすることができます。東京ガスのトリプル割の活用や、基本料金無料で一律電力量単価のプランなどもうまく活用すれば、自宅充電時の電気代を含むトータルの電気代をもっと安くできるでしょう。

電気自動車の電気代とガソリン代を比較!ガソリン150.2円/Lで計算

電気代の安さが魅力の電気自動車は年々本体価格も安くなってきているものの、電気自動車が主流になることはまだ先のようです。毎日ガソリン車に乗る方も多いので、乗用車のガソリン代と電気自動車の電気代を比較してみましょう。乗用車は日産スカイライン、ガソリン代は令和元年5月9日発表の石油製品価格調査の結果に基づき150.2円/Lで計算します。

スカイラインは諸元表によると燃料タンクが80Lと大容量で、満タン給油した場合80×150.2=12,016円のガソリン代になります。軽自動車で計算しても日産デイズ ルークスは30Lのタンクで30×150.2=4,506円と電気自動車の電気代の倍以上、スカイラインは約7倍ものガソリン代になります。

スカイラインの燃費は17.8km/Lで、1kmあたり150.2円÷17.8km=8.4円、100kmあたり8.4円×100km=840円かかります。100kmあたりのガソリン代と電気自動車の100kmあたりの電気代と比較すると840円-338円=502円の差となり、ガソリン代の方が502円高いことがわかります。年間50,000km走行する場合その差は251,000円にもなり、電気代とガソリン代の差だからといって見過ごせない大きな差額になります。

電気自動車の電費は充電一回の電気代よりWLTCモードを参考にしよう

日産LEAF e+の電費は、WLTCモードと、JC08モードの2種類で表示されています。これは元々の電費(燃費)表示がJC08モードであり、新しい基準として採用されたのがWLTCモードです。WLTCモードはJC08モードに比べて実際に使用する際の電費(燃費)に近い内容での表記で、アイドリング時や乗員・積載物の重量も考慮して割り出す仕組みになっています。

正確な電費(燃費)がわかりやすい半面、従来のJC08モードよりもシビアな数値になります。カタログ上ではLEAF e+の場合WLTCモードは458km、JC08モードは570kmと112kmもの差があり、どれほどシビアなのかを感じさせますね。しかしリアルな情報が得られ、カタログ内の情報と実際の走行距離のずれが少なくなることは、これから新車購入や買い替えの予定がある方にはメリットとなるでしょう。

電気自動車を購入する際は、つい充電時の電気代が気になりますが、カタログにWLTCモードとJC08モードの両方が記載されていても、リアルな数値を示すWLTCモードを参考にすることをおすすめします。

電気自動車の充電方法は2種類!自宅とスタンドどっちが安い?

電気自動車の充電方法は大きくわけて2種類あり、自宅のコンセントから充電する方法と、最寄りの充電スタンドで充電する方法があります。充電スタンドで充電するには急速充電と普通充電の2通りがあり、充電スタンドの数も一般ガソリンスタンドの6割程度まで増えてきています。充電スタンドで充電する場合の電気代を見ていきましょう。

急速・普通どちらがお得?電気自動車にスタンド充電するときの電気代

充電スポットは主に合資会社日本充電サービス NCSGoGo EVEV smartChademo協議会の4つのサイトでチェックでき、各団体やメーカーで提供する充電サービスを利用できます。充電するにはカードが必要で、充電方法により月会費や利用条件が異なります。いつでも余裕をもって充電できる方は普通充電、スピーディーな充電を希望するなら急速充電、ケースバイケースでどちらも利用するなら併用できるカードがおすすめです。

合資会社日本充電サービス NCSが提供する充電サービス
NCSカードの種類 急速充電起用 普通充電起用 急速・普通併用
使える充電器
チャージスルゾウロゴが目印
急速のみ 普通のみ 急速・普通両方使用可能
月会費(税抜き) 3,800円/月 1,400円/月 4,200円/月
都度利用額(税抜き) 15.0円/分
一回30分まで
2.5円/分 普通:2.5円/分
急速:15.0円/分
発行手数料(税抜き) 1,400円/初回・カード種類変更時

各自動車メーカーでも充電サポート用のカードを発行しており、ロードサービスなど特典が付帯し、安いところでは月額500円+消費税からカード発行できます。料金プランは各社で異なるため、利用する電気自動車のメーカーに問い合わせることをおすすめします。

提供元 日産自動車 トヨタ自動車 三菱自動車
カード名称 ZESP2会員
日産 使いホーダイプラン/都度課金プラン
PHV充電サポート 三菱自動車 電動車両サポート
問い合わせ先 ZESP
インフォメーショセンター
9:00~17:00
0120-232-775
(年末年始を除く)
PHV お客様の声デスクフリーコール
9:00~18:00
0800-700-0177
365日対応
電動車両サポート
サポートデスクナビダイヤル
0570-783-275
365 日24時間受付

NCSカードの急速充電時の電気代は一回30分で450円です。普通充電で30分充電すると75円と6倍の金額差がありますが、急速充電は30分でほぼフル充電、普通充電は200Vで約7時間かけてフル充電するため、時間を節約するなら急速充電がベストな選択です。月4回フル充電をした年間電気代と、カードの月会費の合計額を計算すると年間コストは同じになりました。

項目 急速充電 普通充電
(200V)
フル充電一回にかかる電気代 450円 1,050円(7時間として)
週一回(月4回)充電した場合の電気代
(年間)
1,800円
(21,600円)
4,200円
(50,400円)
カードの年間月会費 45,600円
(3,800×12)
16,800円
(1,400×12)
年間合計額 67,200円 67,200円

電気自動車ユーザーは要チェック!充電し放題の充電プランを活用

日産自動車では、日産販売店舗に設置してある充電器とNCS充電器の合計30,000基以上の充電器が利用できるZESP2というプランを用意しています。月2,000円で充電し放題という本気度の高い「使いホーダイプラン」は、充電頻度の高い方にぴったりのプランで、急速充電を月に4回まで利用しない方は月会費無料の「つど課金プラン」の方が安い計算です。

項目 使いホーダイプラン つど課金プラン
月額 2,000円+消費税 無料
日産販売店舗とNCS急速充電料金 無料で使いたい放題 1分:15円
NCS普通充電料金 1分:1.5円 1分:1.5円

幅広いエリアに設置してあるNCSの充電器も一緒に利用できることや、電気自動車の利用状態に合わせて安く充電できることは、自動車メーカーの日産ならではのプランです。他の充電サポートカードは、月会費のほかに充電時に電気代を支払う必要があるため、月額2,000円+消費税で充電し放題なことは電気自動車ユーザーにとって大きな魅力です。

また、充電器は街のさまざまな場所に設置されており、日産を含むカーディーラー、各種コンビニ、大型商業施設、宿泊施設、道の駅、サービスエリア、パーキングエリアなど今後も増設されると予測できます。お得な充電サポートを活用すれば、利便性がアップしながらも電気自動車のコストを抑えられるようになるでしょう。

電気自動車の充電にかかる電気代、結局自宅とスタンドどっちが安い?

電気自動車の充電にかかる電気代は、スタンド充電では月会費の関係から絶対に自宅充電より安いとは言い切れないものの、今後は日産自動車のZESP2のように定額払いで充電し放題の充電サポートが増えるとすれば、スタンド充電の方が安くてお得になるでしょう。

NCSカードで急速充電して一回450円の電気代でも、同じ条件で自宅充電するには若干の工事が必要です。簡易的な工事でも5万円以上、電気容量を大きくするほど工事費用は高くなる傾向です。一回の充電にかかる電気代も重要ですが、トータルの諸費用も検討しなければならないでしょう。

自宅充電なら一晩中充電しっぱなしにできる、朝からフル充電で出発できるなどメリットもありますが、設備を整えることを考えるとやはり現状ではスタンドで充電する方が安いといえます。今後、住宅に充電器が標準装備になるなら、お得度は異なる結果となるでしょう。

一回ワンコインの電気代で得られる電気自動車のメリット

電気自動車は充電スタンドで急速充電30分あたり、450円(約ワンコイン)でフル充電できます。車として走行することはもちろん、電気自動車は異なる使い方もできるんです。工夫次第で得られるメリットを紹介します。

一回の充電で停電時も安心!電気代以上に電気自動車が活躍する

電気自動車は車として走行するほかに、バッテリーに蓄積された電気を家庭用やイベント時の電源として使うことができます。停電時や災害時の非常用電源としてはもちろん、アウトドアでも電源として利用できます。車種によってはライト・ドライヤーなどの電源として、また夜間工事中のライトにも利用されることがあります。

ガソリン車のみの生活に比べて、電気自動車のある暮らしは万が一に備えることができ、アウトドアも楽しみやすくなるメリットがあります。アウトドアビギナーにも優しくなりますね。

電気自動車の電気代はガソリン代より安い!プラン比較でより安くなる

電気自動車はガソリン車に比べて、ランニングコストを抑えられるのが最大のメリットです。ガソリン代が高騰し続ける昨今では、ハイブリット車や電気自動車に切り替える方も増えており、電気の需要もこれまで以上に高くなっています。

現状では充電スタンドで充電する方がやや電気代が安いですが、今後は自宅充電の方が安くて便利になる可能性もあります。各家庭で電気料金プランの見直しと、自宅充電する設備を整えれば、自宅充電の方が待ち時間なしでいつでも充電できるため便利になるでしょう。

各社の充電サポートは、月会費の有無、1分あたりの電気代、各社で利用できるロードサービスなどの特典も含めて検討して、ライフスタイルに合う充電サポートを選ぶようにしましょう。

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