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電気とまとめるプランはお得?セット割の種類を調査
まとめるプランは電気とガスが代表的
光熱費のうち、電気とまとめることができるのはガスが代表的で、東京電力エナジーパートナーのガスセット割はその先駆者的存在です。東京エナジーパートナーの現在の電気料金プランから、年間1,200円割引+東京ガスの一般料金から3%割引になるプランです。
契約後12ヵ月はスタート割が適用となり、ガス代が上乗せ5%引きの、初年度8%引きでガスを利用できます。年間の概算ガス料金で見てみると、電気とのセット契約のとくとくガスプランは各使用量で年間3,400円~7,000円も安くなることがわかります。
月間平均ガス使用量 | 20㎥ | 30㎥ | 40㎥ | 50㎥ |
---|---|---|---|---|
年間東京ガス一般料金 | 43,100円 | 58,500円 | 73,900円 | 89,200円 |
とくとくガスプラン (スタート割含む) |
39,700円 | 53,900円 | 68,100円 | 82,200円 |
ガス年間オトク額 | 3,400円 | 4,600円 | 5,800円 | 7,000円 |
スタート割が終了してもずっと3%割引でガスを使用できるので、電気よりもガスを使うことが多いライフスタイルなら、おすすめできるプランです。
東京ガスと電気をまとめるメリット
東京ガスと電気をまとめたとくとくガスプランには、電気・ガスの料金割引のほかに、ガス器具の無料修理が付帯します。ガス器具の故障や不具合は、不完全燃焼対策、火災予防対策としても有効活用できますね。契約時に修理依頼の手順なども併せて確認しておくと、いざというときにスムーズに依頼できますよ。
対象ガス器具と内容 | |||
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・ガスコンロ ・ガス給湯器 ・ガスファンヒーター |
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新品設置から10年以内のガス器具を無料修理 | 何台でも何回でも無料修理OK (対象器具に限る) |
24時間365日修理受付 | 最大50万円まで自己負担なし |
また、とくとくガスプランを含む対象の電気料金プランには、くらしTEPCOのポイントが付与されます。くらしTEPCOのポイントは、1,000円につき5ポンの0.5%還元で付与され、1ポイントを1円として電気料金の支払いに使うことができます。対象のプランにポイントが付与されます。
- プレミアムS・L
- プレミアムプラン
- スマートライフS・L
- スマートライフプラン
- 夜トク8・12
- スタンダードS・L・X・A
- アクアエナジー100
- 動力プラン
くらしTEPCOポイントは、他社ポイントと交換が可能です。東京ガスと電気をまとめた料金は0.5%で還元されるだけでなく、無駄なくポイントを活用できることがわかりますね。なお、共通ポイントのPontaポイントなら、航空会社のマイルに交換できるので、毎日のガス・電気旅料金でマイルを貯めて旅行に行く日がくるかもしれませんね。
自動交換コース | |
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・Pontaポイント ・T-ポイント |
自動的に提携ポイントとして貯めることができます。 |
都度交換コース | |
・WAON POINT ・nanacoポイント |
好きなタイミングで提携先のポイントに交換できます。 ポイントの交換は300ポイントから可能となります。 |
水道とのセットプランも選べるがまだ少ない
光熱費のうち、ガスと電気は東京エナジーパートナー以外でもまとめるプランがあります。水道とのセットプランはまだわずかで、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県を対象としたみやまスマートエネルギーで水道割を実施しています。全国的にはほとんど水道セットプランがありませんが、今後のプラン開発に期待が寄せられています。
スマホ+電気セットプラン比較!まとめるメリットとデメリットを紹介
携帯キャリア+電気をまとめるプランの概要
携帯キャリア3社では、独自の電気とのセットプランや電力会社との提携によるポイント制度などを実施しており、電力自由化に積極的な取り組みを行っています。携帯キャリア3社のプランや還元率・割引率を見ていきましょう。
まとめるプラン無しはドコモダケ!電力会社と提携でポイント還元実施
Docomoは、具体的な電気とスマホのセット割プランはありませんが、電力会社と提携してポイント還元やポイント交換を実施しています。各電力会社で貯まったポイントをdポイントに交換できる内容がほとんどで、割引制度は設置されていません。dポイントと提携する電力会社は今後増える可能性があるので、ドコモユーザーは必ずチェックしておくようにしましょう。
項目 | ポイント名 | 還元率または付与単位 | 適用条件 |
---|---|---|---|
東北電力 | よりそうeポイント | 口座払い 50P クレジット払い 75P |
よりそうeネットへの加入 指定の料金プラン利用 利用明細サービス利用 |
東京電力 | くらしTEPCOのポイント | 1,000円→5P 0.5%還元 |
くらしTEPOCOの会員登録 指定の料金プラン利用 |
中部電力 | カテエネポイント | 200円→1P 0.5%還元 コラムやWEB明細チェックで加算あり |
カテエネ利用登録 指定の料金プラン利用 |
北陸電力 | ほくリンクポイント | 電気使用量のWEB確認で月50P キャンペーン応募など加算あり |
ほくリンク利用登録 指定の料金プラン利用 |
四国電力 | よんでんポイント | 200円→1P 0.5%還元 WEB明細利用やゲーム利用で加算あり |
よんでんコンシェルジュ利用登録 四国電力指定の料金プラン利用 |
auのまとめるプランはauでんき!電気代をキャッシュバック
電気とauのまとめるプランは、auでんきで、セット契約による電気料金・携帯代の割引は無く、電気代も従量電灯とほとんど同じです。auでんきの最大の武器は、電気代を最大5%au WALLETポイントでキャッシュバックすることです。最大5%は還元率としては非常に大きく、実質的な電気料金の割引になるでしょう。
通常、クレジットカードのポイント還元率は0.5%~1.2%ほどで、1.2%だと高還元率と言われています。それを考えると最大5%還元は4倍以上ですから相当の高還元率になりますね。ちなみに、10,000円の電気料金なら500円がキャッシュバックされますよ。
Softbankのセット割はおうちでんきが魅力
Softbankのスマホと電気をセットで契約するソフトバンクでんきは、単体で考えたとき新電力会社としてはさほど安くありません。従量電灯プランと比べて1%安い設定です。1%ではお得感を感じませんが、スマホとセット契約をすることでおうちでんきが利用でき、おうち割を利用できるようになります。
おうち割は、Softbankのスマホ・携帯・ネット回線1契約あたり毎月100円+税が割引になる制度で、Softbankの契約数が多いほど割引額が増える仕組みです。夫婦2人でスマホ2契約、ネットもYahoo!BBなら合計で3契約になりますね。この場合は年間3,600円+税が割引になる計算です。家族が多いほど割引率が高くなるので、お得が目に見えて実感しやすいです。
回線数 | 割引月額 | 割引年額 |
---|---|---|
1回線 | 100円+税 | 1,200円+税 |
2回線 | 200円+税 | 2,400円+税 |
3回線 | 300円+税 | 3,600円+税 |
携帯キャリアと電気のセット契約のメリット
電気を携帯電話会社のものに切り替えると、実質平均300円前後電気代が安くなることがメリットです。docomoの場合はポイント還元のみなので、少し遠回りをするような感じがしますが、それでも月平均100ポイント前後は獲得できます。
Softbankのおうち割のように、毎月の割引額が目に見える形だとお得感を実感しやすいですね。年間の割引額を見ても、3契約分なら3,600円+税の割引額なので、1回食事ができるくらい節約できるといえます。
携帯キャリアと電気のセット契約のデメリット
電気を携帯キャリアとセットで契約することには、デメリットもあります。携帯電話やスマホには2年縛りなどの契約条件がありますが、セット契約にも条件があるのです。例えば、auでんきの場合は、契約後1年未満の解約には2,000円の違約金が発生します。
また、Softbankのおうち割の場合は、プランにより異なるものの、2年更新のプランは最大5,000円の違約金が発生します。解約するタイミングが大事になる、そう考えることがうまく付き合う秘訣ですね。
電気と携帯キャリアをまとめるなら定期的なプラン変更がおすすめ
電気とスマホ・携帯をまとめたセットプランは、メリットもデメリットもありますが、長い目で見た場合、定期的にプランを変更するか乗り換えることがおすすめです。スマホや携帯は進歩の速い業界であり、契約形態が平均して2年縛りであることも納得できます。そのタイミングで大体2年ごとに見直す方が、ベストなプランや割引を利用できるようになります。
セットにする電気も、今以上にガスや水道、その他の業界に対応してくる可能性があります。プランが今よりもっと多種多様になるかもしれませんね。電気とまとめるプランの選択肢が増えても適切な対応ができるよう、更新時のプラン変更や他社乗り換えを上手く活用していきましょう。
電気とまとめるならトータル割引率と定期乗換えがおすすめ
電気とまとめる料金プランは、ガス会社や携帯キャリアとのセットに人気がありますね。今後はますますまとめるプランが増え、さまざまな企業が参入する可能性を秘めています。そうなると比較検討することが重要です。電気とまとめるプランを比較するときは、割引やポイント還元率だけを見るのではなく、年間どれほど安くなるのかをチェックすることが大事です。
200円ごとに1ポイント、1,000円ごとに5ポイント、これらは金額や付与ポイントの数字は違いますが、同じ0.5%還元です。このような部分にも注意した比較検討をしていきましょう。また、電気とセットする業界によっては、定期的にプランを見直すことや、乗り換えることも必要です。プランの内容にもしっかりついていくようにしたいですね。