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オイルヒーターの電気代一ヶ月つけっぱなし約4,000円!賢い使い方を紹介

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オイルヒーターは、放熱による自然な空気の対流で暖める暖房器具で、温風を出さずに空間全体を暖めることが特徴です。気になる電気代をデロンギオイルヒーターで検証し、電気代節約につながる賢い使い方を紹介します。

オイルヒーターの実際の電気代をデロンギオイルヒーターで調査

デロンギオイルヒーター1時間当たりの実際の電気代は最大約18円

オイルヒーターはイタリアのブランド、デロンギ社が国内でも人気があり、オイルヒーターの代名詞のような存在です。デロンギ社のユニカルドオイルヒーターRHJ65L0712 で一時間当たりの電気代を調べてみると、設定温度20℃、10畳の広さの場合約18円で利用できます。

ユニカルドオイルヒーター RHJ65L0712 1200Wモデル
一時間あたりの電気代
強:1200W 約32.4円
中:700W 約18.9円
弱:500W 約13.5円

デロンギオイルヒーターは、設定温度を保つために自動で暖房のON・OFFを繰り返して暖めています。一時間あたりの電気代は通常運転時の数値のため最大値となり、実際の電気代はこの金額よりも安くなるタイミングがあります。デロンギ社によると10畳・8畳6畳・設定温度20℃で使用した場合の電気代は、一時間あたり最大で約18円です。

部屋の広さ 設定温度 電気代
(エコ運転時)
※1kWhあたり27円で計算
10畳 20℃ 18.2円
(14.0円)
8畳 14.4円
(11.0円)
6畳 10.8円
(8.6円)

部屋の設定温度を20℃以下にすれば、その分だけ電気代は安くなります。例えば、10畳の部屋で設定温度を16℃にした場合、一時間あたりの電気代は13.3円、エコ運転時でも11.2円に下がります。設定温度を下げることも節電につながることがわかります。

オイルヒーターと他の暖房器具で電気代比較!こたつが最も安い

一時間あたりのオイルヒーターの電気代を元に、一日八時間使用した場合の電気代を他の暖房器具の電気代と比較してみました。オイルヒーターの電気代は、一ヶ月最大4,368円(エコ運転時3,360円)として考えます。比較する暖房はエアコン、電気カーペット、石油ファンヒーター、こたつの4種類を対象としています。

暖房器具 一時間当たりの電気代 一ヶ月の電気代
エアコン
(10畳向け)
2.8円〜39.9円 672円~9,576円
電気カーペット 中:約6.2円 1,488円
石油ファンヒーター 約2.7円
(100Wで使用した場合)
648円
こたつ 強:約4.3円、弱:2.2円 528円~1,032円
オイルヒーター 設定温度20℃:18.2円 4,368円

一日八時間、1kWhあたり27円で計算すると、一ヶ月あたりエアコンが最も電気代が高く、こたつが最も安い電気代です。オイルヒーター単体の一ヶ月の電気代と比較すると高く見えますが、これは最大の電気代なので約4,000円と考えても問題ありません。

エアコンのように自動で設定温度を維持する機能があり、長時間使用することができて安全性が高いと考えると、オイルヒーターの電気代は想像以上に安いと判断できます。

オイルヒーターのメリット

オイルヒーターは主に4つの魅力があります。

  • 燃焼しないため、やけどや火災のリスクが低く安全性が高い。
  • 空気を汚さず、ホコリを巻き上げることも無い。
  • 運転中の音は全く気にならないほど静か。
  • メンテナンスが簡単で表面を拭くだけ。

小さなお子さんがいる、アレルギーがある家庭にはぴったりの暖房です。空気を汚さず、乾燥させず、循環させずに柔らかな暖かさが部屋全体をムラなく暖めます。やけどや火災のリスクがないことやメンテナンスが簡単なことは、高齢者の世帯にもおすすめできる暖房です。

オイルヒーターのデメリット

オイルヒーターのデメリットは大きくわけて4つあります。

  • 他の暖房より電気代がやや高い
  • 速暖効果は期待できない
  • 置く場所によっては暖まらない
  • 空気を循環させる機能がない

まさに一長一短という感じで、穏やかに暖めてくれる良い面が裏目に出ている印象です。ファンなどの循環させる機能がないため、部屋全体が暖まるまで時間がかかります。速暖性は期待できませんが、基礎的な暖房器具としては優れているといえます。

オイルヒーターと人気の暖房の電気代を比較

暖房器具の中でもオイルヒーターと肩を並べて人気があるのは、セラミックヒーターと石油ファンヒーターです。両者の特徴と電気代についてチェックしていきます。

セラミックヒーターとは?オイルヒーターより電気代が高いが多機能

セラミックヒーターは、セラミックファンヒーターとも呼ばれる暖房器具で、電気を使ってセラミックを発熱させて、ファンで部屋中に熱を広めて暖める仕組みを利用しています。オイルヒーターと同じように、火やガスを使わず、燃焼を伴わないので、安全性が高い空気が汚れないといった特徴があります。

見た目におしゃれなものが豊富でややコンパクト設計が多い傾向です。代表的なものには山善の暖炉型ヒーターが挙げられます。

セラミックヒーターのメリット

セラミックヒーターは、石油ファンヒーターのように速暖効果が抜群で、火を使わずに電気でセラミックから熱を得るため安全性が高いです。基本的に燃料補充の必要がなく、加湿機能や人感センサー付き、おしゃれなデザインのヒーターも豊富なので、コスパが良いことも好まれています。

  • 速暖効果が高い
  • 燃焼しないため火災や一酸化炭素中毒のリスクが低く安全性が高い
  • 燃料補充の必要が無く手間がかからない
  • コンパクトサイズが多いため持ち運びに便利
  • 本体価格が安い
  • 加湿機能・人感センサーなど多機能
  • デザイン性に優れた製品が多い

セラミックヒーターのデメリット

セラミックヒーターは構造上、電気だけが発熱源なので電気代はやや高めです。山善の暖炉型ヒーターで考えると、消費電力は500Wと1000Wの2段階切り替えです。500Wで1時間あたり13.5円、1000Wでは27円の電気代がかかります。1000Wで1日8時間使うと216円、同条件で一ヶ月なら6,480円の電気代になります。

  • 電気代がやや高い
  • 広い部屋向けのヒーターが少ない
  • 空気が乾燥しやすい
  • 温風を送り出す際、ホコリや花粉などを舞い上げてしまう

部屋全体を暖めるエアコンなどとは異なり、スポット速暖が得意なため、トイレや脱衣所、オフィスの自分のデスクの下など、やや狭い範囲での使用が向いています。広い部屋で使用する場合は、パワー不足を感じることも多いでしょう。温風を送り出すタイプの暖房器具は、どうしてもホコリを舞い上げてしまうため、デメリットを踏まえた使い方を考えることが必要です。

メモ:こんな使い方がおすすめ

セラミックヒーターはスポット速暖が得意なので、トイレ・脱衣所・デスクワークの足元など限られた範囲で短時間の使用がおすすめ。ちょっと暖めたい、そんなときに使うと便利です。

石油ファンヒーターはオイルヒーターより電気代が安く速暖効果大!

石油ファンヒーターは、エアコンと同じように部屋全体を暖めることができる暖房器具です。灯油を燃やして熱を発生させるので、速暖効果が抜群です。オイルヒーターの一ヶ月当たりの電気代は4,536円、石油ファンヒーターは648円で、およそ1/7と圧倒的に電気代が安いことがわかります。ですが灯油代がかかるので注意が必要です。

灯油代は1Lあたり70円~100円くらいで推移しており、例として85円で計算します。18Lで1,530円、一週間に18L使うとして一ヶ月の灯油代は6,120円になります。電気代と合わせると、一ヶ月6,768円になるため、灯油代が高い年はオイルヒーターの方がコストがかからないでしょう。

ですがワンタッチで抜群の暖かさを得られることや、部屋全体が暖まることを考えるとオイルヒーターとの併用もおすすめです。

石油ファンヒーターのメリット

石油ファンヒーターのメリットは、なんと言ってもワンタッチですぐに速暖効果が得られることです。寒いときの強い味方で、設定温度に合わせて強弱のある温風を送り出します。揺れや振動には敏感に反応してOFFになり、安全面も優れています。

  • パワフルな速暖効果が指一本で得られる
  • 部屋全体を暖める
  • 電気代が圧倒的に安い
  • 温度調節やタイマー機能が充実している
  • 揺れや振動には素早くOFFになり安全性が高い
  • エアコンより乾燥しにくい

石油ファンヒーターのデメリット

灯油の準備や補充が必要で、ある程度の手間がかかります。灯油は臭いや価格変動もデメリットになり、価格が高い年は思うように購入できないこともあります。灯油を燃焼させて熱を得るので、定期的な換気や本体のメンテナンスが必要です。当たり前のこととはいえ、寒い時期の換気は寒いのでよりデメリットだと感じるかもしれません。

  • 電気代は安いが灯油代がかかる
  • 灯油の補充や準備が必要
  • 灯油の臭い・燃焼の臭いがある
  • 定期的な換気とメンテナンスが必要
  • パワフルな送風でホコリが舞いやすい
  • マンションなどでは使用できないケースがある

マンションや高級な賃貸などでは、火気のあるものとしてみなされてしまい、使用できないケースがあります。この場合は管理側で指定する暖房器具しか使えないので、頑張って交渉しても使えません。今後引っ越しするときは、事前に石油ファンヒーターが使えるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

メモ:こんな使い方がおすすめ

帰宅直後や起床時の暖房に向いています。パワフル速暖で部屋全体を暖める使い方がおすすめです。

安い暖房費にしたい!オイルヒーターの電気代を抑える小技を紹介

オイルヒーターの電気代はエアコンよりは安くても、他の暖房器具よりは高いため、なるべく安い暖房費にするための小技を紹介します。

一ヶ月オイルヒーターつけっぱなしでも窓際設置なら電気代節約可能

オイルヒーターは、速暖効果こそ期待できませんが、冷気の侵入を防いで部屋をムラなく暖めることができる暖房器具です。オイルヒーターを冷気が侵入しやすい窓際に設置することで、一ヶ月つけっぱなしでも電気代節約効果を発揮します。窓には断熱シートを張り、カーテンを閉めるなどすれば、より一層の効果が期待できるでしょう。

温度設定は低めでOK!オイルヒーターなら十分暖まる

オイルヒーターは空気の温度よりも体感温度を重視しており、設定温度がやや低めでも十分暖かさを感じることができます。10畳ほどのリビングなら、設定温度は20℃、窓際に設置しておくと部屋全体が優しく暖まります。オイルヒーターは天井も暖めるため、他の暖房器具よりも暖かさを感じやすいのです。設定温度を低めにすることで、その分の電気代も節約できます。

タイマーとエコ運転の活用で電気代節約効果を上げる

一日の生活の中で在宅時間と外出時間があるなら、外出時間は電源をOFFにして、在宅中でもタイマーを付けて使用すると電気代節約につながります。例えば、家族が全員在宅する時間は通常運転、就寝時間プラス2時間のタイマーをかけてOFFにすれば、快適な生活のまま電気代を節約できます。このほか、普段からエコ運転なら、電気代を約20%節約できます。

他の暖房器具との併用も暖房効果アップ

オイルヒーターは速暖効果は期待できないので、帰宅直後などはタイマーで暖めておくか、他の暖房器具との併用がおすすめです。石油ファンヒーターを帰宅直後に1時間使用して、あとはオイルヒーターといった使い方なら、うまくやりくりできるでしょう。

電気代節約重視なら電気とのセット契約もチェック

毎月の電気代が高くて負担に感じる方は、オイルヒーターの使い方を工夫すると同時に、電気料金プランの見直しをしてみましょう。すでにかなり節電していて電気代がこれ以上安くできないとしても、ガスやネット回線などとのセット契約なら、他の料金を安くすることも可能です。月額500円の節約を目途に、プランの見直しや比較することをおすすめします。

夜間はオイルヒーターがおすすめ!他の暖房より安全で電気代が安い

寒い冬は夜中から朝方にかけて、ぐっと冷え込みが厳しくなります。就寝中でも寒くて目が覚める、トイレに起きたら凍えそうなほど寒かった、そんな経験をした方もいるでしょう。夜間に暖房を使おうとしても、オイルヒーター以外の暖房器具は、火災のリスクもあるため安心して使えないこともあります。

ですがオイルヒーターなら優しく部屋全体を暖めて、空気の乾燥や火災のリスクも低いので安心して使用できます。タイマーをセットしておけば、一定時間の運転となり、電気代も把握しやすいでしょう。夜間の暖房を検討中なら、一ヶ月約4,000円の電気代で済むオイルヒーターの導入がおすすめです。

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