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8時間つけっぱなしの床暖房の電気代と暖房のランニングコスト比較!


寒い日の足元を暖かく過ごせる床暖房は、朝晩の冷え込みを感じるようになってから春先まで長く使うことができます。気になるのは床暖房の電気代で、他の暖房器具と比べるとどれほどのランニングコストか詳しく調べてみました。上手に節約しながら使って、寒い時期も暖かく乗り切りたいですね。

床暖房の電気代って?10畳サイズ1時間あたりの電気代を調査

床暖房10畳サイズの電気代は1ヶ月7,000台!1時間当たりも計算

床暖房は面積で電気代が異なるため、10畳サイズを基準にダイキン あたたか12-PS 10畳と、パナソニック フリーほっと 10畳を参考に電気代を計算していきます。ダイキンあたたか12-PS 10畳用は、1日8時間当たりの約262円、パナソニックフリーほっと10畳は約243円の電気代です。どちらも1日300円まではかからないことがわかります。1ヶ月の電気代として見ると、7,000円台と少し高い印象です。ですが低温運転(ひかえめ)を中心に使った場合は3,300円ほどと手ごろなため、床暖房はなるべく低温運転(ひかえめ)を利用すると良いでしょう。

項目 ダイキン あたたか12-PS 10畳 パナソニック フリーほっと 10畳
床暖房面積率61.2%
1時間あたりの電気代 約32.75円 ひかえめ約:13.75円
あたたかめ:約30.37円
1日8時間連続運転時の電気代 約262円 ひかえめ:約110円
あたたかめ:約243円
1ヶ月の電気代
(1日8時間連続運転×30日で計算)
約7,860円 ひかえめ:約3,300円
あたたかめ:約7,290円

床暖房には、電気ヒーター式のほかに、温水循環式があります。温水循環式は灯油・ガス・ヒートポンプの3種類の熱源があり、どの熱源で床暖房を利用するかによってはランニングコストは変化します。この記事では蓄熱型ではない電気ヒーター式の床暖房に注目して、他の暖房器具との電気代を比較していきます。

ほかの暖房器具と床暖房の電気代比較!エアコンいらないって本当?

床暖房の1ヶ月のおおよその電気代がわかり、それが暖房器具の中では高いのか安いのか気になりますね。他の暖房器具と比べてどうなのか、使い方や暖まるスピードも考慮してランニングコストを比較していきましょう。

1日8時間の使い方で比較するエアコンと床暖房の電気代!

エアコンは部屋全体の温度を保つことに優れた家電で、寒い時期もメインの暖房器具として利用する方も多いのではないでしょうか。エアコンは白くまくんRAS-AJ28H(10畳程度)を参考に、床暖房は新築向けのパナソニックのフリーほっと10畳を参考に電気代を比較してみましょう。

項目 白くまくんRAS-AJ28H パナソニック フリーほっと 10畳
暖房1時間あたりの電気代 約24円 約30.37円
(ひかえめ:13.75円)
8時間運転時の電気代 約192円 約243円
(ひかえめ:約110円)
1ヶ月あたりの電気代
(1日8時間×30日)
約5,760円 約7,290円
(ひかえめ:約3,300円)
定格消費電力 880W 1800W

暖房消費電力から計算するとエアコンの方が1,530円安く利用できることがわかります。エアコンは冷え込みの厳しい年や設定温度によっては、計算上よりも電気代が高くなることがありますが、エアコンは床暖房の約1/2の定格消費電力のため床暖房より安い電気代で利用できるといえます。

しかし床暖房は1時間ほどかけて足元を暖めて、エアコンは部屋全体をスピーディーに暖めてくれます。それぞれの暖め方が違うので、一概にエアコンの電気代が安いから優秀とは言いにくいものがありますね。それぞれの暖め方を理解してうまく使うことが1つのポイントになりそうです。

1日8時間の使い方で床暖房とオイルヒーターの電気代を比較!

オイルヒーターは火を使わずきれいな空気のまま部屋全体を暖める暖房器具で、安全性の高さから赤ちゃんや高齢者、動物のいる場所での需要が高い暖房として知られています。オイルヒーターはユニカルドオイルヒーターRHJ65L0712を参考に、パナソニックのフリーほっと10畳と電気代を比較してみましょう。

項目 ユニカルドオイルヒーターRHJ65L0712 パナソニック フリーほっと 10畳
運転1時間あたりの電気代 強:約32.4円
中:約18.9円
弱:約13.5円
約30.37円
(ひかえめ:13.75円)
8時間運転時の電気代 強:約259.2円
中:約151.2円
弱:約108.0円
約243円
(ひかえめ:約110円)
1ヶ月あたりの電気代
(1日8時間×30日)
強:約7,776円
中:約4,536円
弱:約3,240円
約7,290円
(ひかえめ:約3,300円)
定格消費電力 強:1200W
中:700W
弱:500W
1800W

オイルヒーターで8時間の強運転をした場合、1ヶ月あたり486円床暖房の方が安くなる計算ですが、オイルヒーターは設定温度に達すると自動でオン・オフが切り替わるため、実質の電気代は計算上よりも安くなると考えられます。またオイルヒーターはヒーターを中心として部屋を暖め、床暖房は床全体で暖めるのでオイルヒーターよりも早く暖めることができます。

さらに床暖房は温度にムラが出にくく、熱が波形で伝わるふく射熱効果が期待できるため、オイルヒーターよりも心地よいぽかぽか感を味わえます。電気代は使い方次第でオイルヒーターの方が安い場合があっても、体感温度や暖まり方も含めると床暖房の方が一歩リードと言えるでしょう。

石油ファンヒーターと床暖房の電気代つけっぱなしならどっちが安い?

寒いときパワフルに暖めてくれるのは石油ファンヒーターです。帰宅直後にスイッチを入れると、数秒で暖かい温風を吹き出してくれますね。コロナ FH-G3618BYを参考にすると電気代は1ヶ月あたり高くても144円で、床暖房はおよそ50倍もの電気代がかかります。ですが石油ファンヒーターで使う灯油代も加えると、1時間あたり約4.5~約27円(1Lあたり80円で計算)を足した金額がコストになります。

項目 コロナ FH-G3618BY パナソニック フリーほっと 10畳
運転1時間あたりの電気代 強:約0.6円
弱:約0.3円
約30.37円
(ひかえめ:13.75円)
8時間運転時の電気代 強:約4.8円
弱:約2.4円
約243円
(ひかえめ:約110円)
1ヶ月あたりの電気代
(1日8時間×30日)
強:約144円
弱:約72円
約7,290円
(ひかえめ:約3,300円)

石油ファンヒーターの1ヶ月のコストは、弱運転時:72円+灯油代1,080円=1,152円、強運転時:144円+灯油代6,480円=6,624円となり、電気代は1/50でも灯油代が高いことがわかります。

また石油ファンヒーターは燃焼を伴う暖房器具のため、床暖房に比べて空気が汚れやすいデメリットがあります。灯油が高い年は使いにくく、ランニングコストの面では安定感に欠けるでしょう。その点、床暖房は空気を汚さず安全で暖かく、電気代も緩やかな値上げのため安定した使い方ができます。

ガス床暖房のガス代と床暖房の電気代1日8時間の使い方で比較

東京ガスの床暖房にかかるランニングコストの目安は、8畳の部屋で1日8時間運転したとき約94円、1ヶ月あたり2,800円と発表しています。これを参考にパナソニックのフリーほっと8畳(1500W)の電気代とコスト比較をしてみましょう。フリーほっとの床暖房面積率は60%で計算し、ガス床暖房は東京ガスのガス温水床暖房(NOOK・はやわざ)を参考に計算します。

項目 ガス温水床暖房(NOOK・はやわざ) パナソニック フリーほっと
(8畳:1500W)
1時間あたりのコスト 約11.75円 約24.3円
8時間あたりのコスト 約94円 約194.4円
1ヶ月あたりのコスト 約2,800円 約5,832円

8畳の場合でコストを比較すると、ガス式床暖房は約半額で利用できることがわかります。ガス料金は都市ガス・プロパンガスのどちらを使用するかでも料金が異なるため参考価格となりますが、ランニングコストを抑えるなら頻繁にオン・オフを繰り返さないで、なるべく8時間つけっぱなしにする方がお得です。また、契約する電気料金プランやガス料金プランもコストに影響するので、できるだけお得になるプランを選択するようにしましょう。

ガス会社のお得なプラン活用で3~13%割引も利用できる

東京ガスでは家庭用ガス温水床暖房契約の東京ガス 暖らんぷらんを販売しており、12月~翌4月までの冬季に毎月のガス代が安く利用することができます。東京地区の場合、暖らんぷらんの利用で9%割引、エコジョーズなどのオプションも利用している方は5~11月が3~6%割引、12月~4月は最大13%の割引が受けられます。

東京ガス以外の電気・ガスの料金プランでも、ライフスタイルに合うプランを選択することがおすすめで、1年を通して割引が受けられるプランを選択すると光熱費全体を安くすることにもなります。また、電気とガスのセット契約などもさまざまなプランがあるのでチェックしてみましょう。

暖らんぷらんとオプション
プラン内容と割引率
(東京地区)
5月~11月
割引率
12月~翌4月
割引率
暖らんぷらん 通常料金 9%
暖らんぷらん+バス暖割
(ガス温水浴室暖房乾燥機)
3% 12%
暖らんぷらん+エコ割
(潜熱回収型高効率給湯器エコジョーズ)
3% 10%
暖らんぷらん+セット割
(ガス温水浴室暖房乾燥機+潜熱回収型高効率給湯器エコジョーズ)
6% 13%

オール電化でも油断しない!床暖房の電気代節約術を解説

床暖房にかかる電気代を少しでも安くするには、オール電化の方も油断しないで節電することが大切です。ぽかぽか暖かくとも電気代が高くて悩んでいる家庭では、電気料金プランの見直しやちょっとした工夫が必要です。床暖房の電気代節約術を紹介します。

床暖房の電気代節約ならカーペットは敷かないか最小限がベスト

床暖房は床からの熱伝導やふく射熱硬化が期待できるので、部屋全体を暖めるためにはカーペットやラグなどは敷かない方が効果的に過ごせます。熱伝導は高温側から低温側へ熱が伝わる現象の1つで、ふく射熱は放射熱ともいい波型の電磁波で伝わる熱のことです。

2つの特徴から床暖房は部屋全体をぽかぽかと心地よい暖かさにするため、カーペットやラグを敷くことは床暖房の効果を下げてしまう行為と言えます。インテリアの一部として敷く場合でも、あまり大きなものを敷くことは避けた方が良いでしょう。最小限にとどめることで電気代を無駄にすることなく、床暖房の効果を発揮できるようになります。

エアコンいらないなんて言わないで!床暖房と併用して電気代を節約

床暖房は床面からゆっくりと部屋全体を暖めますが、暖かさを実感できるまでに1時間ほどかかるものが主流です。またエアコンはスピーディーに部屋全体を暖めることができますが、暖かい空気は天井に近い部屋の上部に貯まりやすいものです。床暖房とエアコンはお互いの欠点を補いあう関係にあるので、使い始めの1時間程度は併用することがおすすめです。

また設定温度に達したらエアコンは自動運転床暖房は低温運転やひかえめ運転などに切り替えると、電気代を抑えながら快適な空間を維持できます。床暖房と他の暖房器具を併用するときは、なるべくつけっぱなしにする方が電気代を抑えることができますよ。

床暖房の電気代節約はつけっぱなしがベスト!夜間料金も積極的に活用

床暖房は緩やかに部屋を暖める代わりに、室内温度が安定すると低温(ひかえめ)運転のままでも十分にぽかぽかと暖かい空間を維持できるようになります。そのため電気代を節約しようとオン・オフを繰り返すよりも、低温(ひかえめ)運転のままつけっぱなしにする方が電気代を抑えることにつながります。

また必要な部分だけつけっぱなしにすることも有効で、すべての床暖房をつける必要がないときは、自分がいる場所や部屋だけを暖めることも良い方法です。日中も床暖房を使う方は、使用面積を少なくしてつけっぱなしにすると電気代を節約できます。

オール電化の方は、夜間の電気代が安いオール電化専用の料金プランを利用することが多いですね。契約する電力会社により詳細は異なりますが、料金単価が安い夜間を中心に床暖房を使うことでも電気代を節約できます。例えば、23時から翌朝7時までが夜間の時間だとしたら、就寝時に床暖房をつけて7時に消すという使い方もおすすめで底冷え解消にも効果的です。

床暖房+適切な暖房器具を併せた使い方と電気料金プランの見直しを!

床暖房の電気代を節約するには、床暖房のみで暖を取るよりも適切な暖房器具との併用がおすすめです。暖めはじめはエアコンとの併用がおすすめですが、地域や冷え込み具合によっては石油ファンヒーターの方が早く暖まることもあります。部屋が暖まるまで1時間ほど併用する方が床暖房単体運転時よりも早く暖まるほか、トータルの電気代を節約することができます。

もっとお得に電気代を安くしたい方は、契約する電気料金プランを見直してみましょう。電気料金プランは、電力自由化後300社近い新電力会社が参入し、数えきれないほどの料金プランを提案しています。そのため自分に合うプランが見つかる期待があり、今よりも電気代を安くできる可能性があるのです。

無料で利用できる電気料金プラン比較サイトを活用すれば、数えきれないほどある料金プランでも、ライフスタイルにマッチするものが見つかりますよ。電気代が安くなるほか、ポイントプログラムや各種割引が適用されるプランも豊富なので、電気料金プランの見直しをしてみてください。

暖房器具以外で電気代が節約できる節約アイテムの使い方

床暖房の電気代を節約するには、他の暖房器具を使うほかに部屋にも工夫することが大切です。例えば窓は部屋の熱が出ていきやすいところで、断熱シートを貼ることや、ペアガラスへの交換をすることで断熱対策ができます。断熱シートなら賃貸住宅でも張り付けることができ、100円均一で購入できることから手軽にできる断熱対策です。

また床暖房を使用する人も普段より1枚多く着込むことや、インナーをホットインナーなどの暖かい素材にする、フリースやダウンベストなどを着るなど、服装にも少し工夫すると電気代の節約になります。足元がぽかぽかして心地よい暖かさは床暖房ならではのものです。服装を工夫すれば低温(ひかえめ)運転でも十分に床暖房の暖かさを実感できるようになりますよ。

床暖房の電気代は使い方次第で節約可能!低温運転を基本にしよう

床暖房は足元からぽかぽかと心地よい暖かさを提供するもので、ファンヒーターやエアコンのように一気に部屋を暖める即暖効果は期待できないものです。しかし他の暖房器具にはない心地よい暖かさが最大の武器であり、足元からぽかぽかすることは冷えが気になる方や小さな子供がいる家庭でも使いやすいでしょう。

床暖房単体で部屋全体を暖めるには、厳しい寒さの日は物足りないこともあります。エアコンなど即暖効果の高い暖房器具との併用で対応し、床暖房は低温運転でつけっぱなしを基本に使うようにしてください。床暖房の低温運転なら1ヶ月の電気代は5,000円までかからないので電気代節約になるでしょう。

床暖房の使用面積、屋内の断熱対策、1枚多く着込むなど、節電対策もおすすめです。少しの工夫だとしても、できる範囲から節約を進めることが最も良い方法です。電気代をうまく節約しながら、床暖房で快適空間を作っていきましょう。

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