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サイクロン式と紙パック、掃除機の電気代を種類別比較!

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掃除機は大きく分けてサイクロン式と紙パック式があり、どちらも根強い人気があります。1回あたり平均して15分間掃除機をかけた場合、電気代はいくらになるでしょうか。15分稼働時の電気代と長い目で見たランニングコスト、電気代を節約できる掃除機のかけ方も併せて紹介します。

掃除機の電気代をサイクロンと紙パックで比較

サイクロン式の掃除機の電気代

サイクロン式の掃除機日立 パワーブーストサイクロンCV-SF900パナソニック プチサイクロン MC-SR560Gダイソン Dyson V4 Digital Absoluteで15分間掃除機をかけた場合の電気代を比較します。電力量単価は27円として計算します。

項目 日立
パワーブーストサイクロン
CV-SF900
パナソニック
プチサイクロン
MC-SR560G
ダイソン
Dyson V4 Digital Absolute
消費電力Max(W)
(弱の場合)
960
(190)
720
(250)
1200
(不明)
MAXで15分稼働時の電気代(円)
(1ヵ月の電気代)
6.48
(194.4)
4.86
(145.8)
8.1
(243)
吸引仕事率(W) 410W~約60W 200~約60W 不明

国内製のサイクロン掃除機だけで見ても、消費電力が240Wも開きがあり、海外製のダイソンと比べると最大で480Wも差があることがわかります。また、電気代を見てみると、15分Maxの消費電力で掃除機をかけても、4~8円の間で推移していることがわかります。掃除機の音や吸引するイメージから、電気代がもっとかかる印象でしたが年々省エネ製品の開発が進んでいるようです。

国内製のサイクロン掃除機なら、毎日15分間掃除機をかけても、1ヵ月あたり200円未満の電気代です。大まかに200円だと考えても、掃除機にかかる電気代はそう高くはないことがわかります。

紙パック式の掃除機の電気代

紙パック式の掃除機の電気代は、日立かるパックCV-PF900パソニック MC-PA110G三菱電機 TC-FXH5Jで15分掃除機をかけた場合の電気代を比較します。電力量単価は紙パック式の場合も27円で計算します。

項目 日立
かるパック
CV-PF900
パナソニック
MC-PA110G
三菱電機
TC-FXH5J
消費電力Max(W)
(弱の場合)
840
(180)
1100
(300)
1000
(300)
MAXで15分稼働時の電気代(円)
(1ヵ月の電気代)
5.67
(170.1)
7.42
(222.7)
6.75
(202.5)
吸引仕事率(W)
(純正紙パック代)
340W~約50W
(3枚 2,000円)
540~約110W
(3枚 1,200円)
500W~約100W
(5枚 1,300円)

紙パック式の掃除機は、サイクロン式に比べて消費電力がやや高めなため、電気代も若干高くなる傾向です。パナソニックのサイクロン式と紙パック式で比べると、15分稼働時の電気代は最大で約2.5円の差があり、1ヵ月で見ると紙パック式の方が約75円電気代が高いです。紙パック式の掃除機は、掃除機に合う紙パックを購入しなければならず、その分の費用がかかることもサイクロン式とは異なる部分です。

電気代だけを比較すると、サイクロン式も紙パック式も1ヵ月に200円ほどで推移しており、製品の仕様によって若干の変動があるとしても、省エネ設計の製品が開発されているといえます。掃除機の電気代を1ヵ月に200円以内で納めたいならサイクロン式がベストでしょう。

掃除機のモデル別の電気代を調査

掃除機にはスティック型やハンディ型など、一般的なキャニスター型のほかにもいくつかのモデルがあります。用途が異なる分、電気代にも差がでると思いましたが、次のような結果となりました。消費電力はMAX時を基準とし、電力量単価は27円で計算しています。

項目 キャニスター型
日立 CV-SF900
スティック型
マキタ CL107FDSHW(1.5Ah)
ハンディ型
日立 PV-H23
布団クリーナー
日立 PV-H23
消費電力
(W)
960 32
(パワフルモード)
700 450
15分稼働時の電気代(円) 6.48 0.21 4.72 3.0

スティック型は、最も電気代がかかるパワフルモードでも、電気代の安さはダントツです。しかし、1回のフル充電でパワフルモードは10分、強モードなら12分、標準モードなら25分のみ稼働可能なため、1回使ったらすぐに充電しなければならないでしょう。他のモデルに比べて、スタミナ不足は否めませんが、1人暮らしや短時間の使用が多い方にはぴったりなモデルです。

電気代が高いと吸引力が高いのか

掃除機にかかる電気代は、高い方がパワフルに吸ってくれる印象がありますが、実際はそうではありません。どんな掃除機も掃除機内にゴミが貯まれば吸引力が落ち、所定の吸引力を維持しようと強く吸引するため、電気代が多くかかってしまいます。

しかし、実際にはゴミを除去した方が所定の吸引力を発揮してくれるため、「電気代が高い=吸引力が高い」ではなく、所定の吸引力を維持する方が吸引力が高いと考えた方が良いでしょう。コードレスよりコード付き、省エネで新しい掃除機の方が、従来品より吸引力が高い傾向です。

掃除機に表示されている吸込仕事率は、吸引力を判断する目安として見ますが、掃除機の吸込口がメーカーで異なるため、メーカー別の比較には適さないでしょう。同じメーカーのシリーズでの比較なら役立つことが多く、国内製の掃除機ではW(ワット)、ダイソンではAW(エアワット)を採用しています。数値が高い方が吸引力が高いと判断するものの、実際には掃除機の構造により評価が難しい場合もあります。

ランニングコストはサイクロン式に軍配

掃除機は紙パック式なら20,000~30,000円台、サイクロン式なら60,000~70,000円台と購入時の価格に開きがあります。30,000円の紙パック式掃除機と、60,000円のサイクロン式の掃除機を5年使う場合、ランニングコストはどちらが良いでしょうか。実は紙パック式はゴミが貯まる紙パックを買い足さなければならず、日立の純正紙パックで考えると3枚で2,000円(+税)かかります。

1ヵ月に1枚の紙パックを交換するとしても年間12枚かかるので、3枚2,000円×4=12枚8,000円となり、年間紙パック代は8,000円かかります。掃除機本体1年あたり30,000円÷5年=6,000円でも、紙パック代をプラスすると14,000円です。サイクロン式は60,000円÷5年=12,000円なので、ランニングコストを考えるとサイクロン式に軍配があがるといえます。

掃除機の効果的なかけ方と節電方法

掃除機の電気代は、生活に必要な家電の中では高い方です。1回の使用時間を15分とした場合、電気代は数円程度ですが、できれば効果的な使い方をして電気代を節約したいですよね。掃除機の効果的な使い方を紹介します。

ほうきで掃き出し掃除機で吸う方法

掃除機をかける前に、フローリングはモップ、畳や家具の下はほうきではいてゴミをまとめてから、掃除機で吸い取るようにします。片手にほうきを持ってはきながら吸い込むことも良く、トータルの稼働時間を減らすことができます。掃除機のヘッドが入りにくい場所の掃除もできるので、隅々まできれいになりますよ。

掃除機の強弱の使い方

掃除機にはパワフル・強・弱などのように、スイッチの切り替えができるようになっています。自動で切り替わるものもありますが、フローリングや畳は「」、絨毯は「強・パワフル」として、使い分けましょう。それだけでも電気代を節約することができます。

絨毯は縦横ややゆっくりかける方がベター

絨毯はほこりを貯めやすい場所です。掃除機で縦にかけた後、横向きにかけるとゴミをしっかり吸い取ることができます。縦・横の順番は特に決まりはなく、交わる方向でかけてあげることが有効です。絨毯は他の部屋よりもゆっくり時間をかけてかけると良く、丁寧に吸い取るようにかけましょう。電気代の節約にはなりませんが、絨毯にとっては効果的な掃除方法です。

掃除機のゴミはこまめに捨てる

紙パック式・サイクロン式のどちらの場合でも、掃除機を使うとゴミが貯まります。このゴミはこまめに捨てて、捨てるたびにフィルターを掃除することがベストです。掃除機内にゴミが貯まると、掃除機は吸引力が弱まってしまいます。しかし、掃除機はがんばって吸い取ろうとするので電気代が高くなります。

紙パック式掃除機の紙パックは、部屋の広さ、家族構成により、交換頻度が異なりますが、平均して4人家族で1ヵ月を目安にすると良いと言われています。そのほか、掃除機の吸引力が落ちたと感じたときや、紙パックがパンパンになっているとき、交換ランプが点灯したときも交換のタイミングです。

掃除機は短い時間で一気にかけて節電しよう

掃除機は年間の電気代を考えたとき、電気代が高い家電に分類されます。掃除はしっかりしたいけど、電気代は抑えたいという場合、節電しながら掃除機を使うほか、電気料金プランを見直すことも電気代を安くすることにつながります。現在の料金プランで電気代が気になるときは、他の電力会社のプランを検討すると良いでしょう。

掃除機は省エネ設計のものや、掃除機の衛生を保てるように工夫を凝らした製品が登場しています。2~3年くらいをひとつのサイクルにして、新商品と買い替えることも間接的に電気代を節約することになるので検討してみてはいかがでしょうか。

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