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スマホ充電1回の電気代と半額で充電する方法

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スマホは毎日の生活に欠かせないアイテムで、アプリの使用はもちろん、各種ポイントやさまざまな情報の管理も行う重要な役割を担っています。そんなスマホの充電はどれくらいの頻度がベストでしょうか?充電にかかる電気代も気になるところです。スマホ充電1回当たりの電気代と、スマホに優しい節約方法を紹介します。

スマホ充電1回の電気代はいくら?1/2の電気代で充電する方法

スマホ充電1回当たりの電気代はいくらかかるのか

スマホの電池は、スマホ本体に内蔵され充電すれば繰り返し使える二次電池が中心です。電池には乾電池などのように使い切り電池の一次電池と、充電して使える充電池の二次電池があり、スマホの場合は、充電池の中でも3.6V~3.8Vの高い電圧を生み出すことができるリチウムイオン充電池が使われています。

このリチウムイオン充電池は、小さいサイズでも大きなエネルギーを生み出すことができ、軽くて長期間繰り返し使えるため、モバイル機器にうってつけの電池です。モバイル機器の中でも日常生活に欠かせないスマホの場合、1回の充電にかかる電気代はどれくらいでしょうか。スマホ充電1回分の電気代の計算方法を見ていきましょう。

定格3.8V 3200mAhを参考に充電1回の電気代を計算

背面カバーを外せるスマホの場合、スマホ内部にはバッテリーが入っています。バッテリーには「定格3.8V 3200mAh(12.16Wh)」などのように定格が記載され、この定格は「3.8Vの電圧で1時間に使える電流の大きさ」を示しています。mAhはミリアンペア・アワーと読み、簡単に言えば内臓電池のバッテリー容量を表すものです。

では、このバッテリーにコンセント経由の充電器を使って、1回フル充電をするときの電気代はいくらかかるでしょうか。消費電力から電気代を計算する場合、「Wh÷1,000×1kWhの電力量単価=電気代」として計算することができます。電力量単価を27円にして当てはめると、12.16(Wh)÷1,000×27=0.32832 になります。このバッテリーに1回フル充電したときの電気代は約0.3円ということになります。

スマホの機種やバッテリーにより、1回の充電にかかる電気代は変動しますが、1円までかからない電気代だということがわかりますね。単純計算すれば3回のフル充電で1円と考えても良く、1日1回フル充電した場合でも1ヵ月の電気代は、0.3円×30日=9円となり、毎日充電するわけではないので確実に9円以下の電気代になると言えます。

モバイルバッテリーを使った場合の電気代

モバイルバッテリーは、外出時にも便利に使える充電器で、3.7V 10,000mAhなどの大容量の商品が人気を集めています。3.7V 10,000mAhのモバイルバッテリーは、一般的なスマホを3回程度フル充電できるほどの容量があり、泊りがけで出かけるときにも重宝します。この場合の電気代の計算は、先にかっこ内で消費電力(Wh)を計算して、電力量単価をかけて計算します。

「(3.7×10,000÷1000)÷1,000×27=0.999」となり、1回あたりの電気代は約1円と考えて良いでしょう。仮に1週間程度の旅行に行くとしても、同じ条件のモバイルバッテリーを持って行けば、スマホを3回くらいは充電できることになります。コンセント経由の充電器から1回充電した場合の電気代約0.3円を基準に考えても、3回充電できることがわかりますね。

USB接続による充電時の電気代

スマホの充電はコンセントを経由した充電器からだけではなく、パソコンのUSBを利用して充電することもできますね。この場合の電気代はいくらかかるのでしょうか。一般的には、コンセントを経由して充電器で充電した場合と、ほとんど電気代に違いはありません。しかし、パソコンを起動している分の電気代は別途かかります。

スマホの充電は毎日ではなくとも頻繁なため、さぞかし電気代が高くつくだろうと思いがちですが、実際にはどの充電方法でも平均的に1回あたり0.3円ほどで推移しています。自宅で契約する電気料金プランによっては多少変動するものの、一般的なスマホなら1回の充電にかかる電気代は0.3円と考えていて良いでしょう。

スマホ充電にかかる電気代は、スマホの保有台数が増えれば当然高くなります。家族全員でスマホを所有する場合は、やはり少しでも電気代を安くしたいと思うものです。複数台のスマホを充電する電気代を節約する方法を紹介します。

スマホ充電の電気代を1/2にするテクニック

スマホ充電の電気代は1回あたり約0.3円と、毎月の電気代の負担になるという感覚はありませんが、家族全員がスマホを持つ場合は電気代も気になりますね。例えば、5人家族で5人全員がスマホを1台ずつ持っている場合、単純に5倍の1.5円になります。この電気代は平均的な電力量単価で計算した場合なので、電気料金プランによってはもっと安くすることも可能です。

東京電力エナジーパートナーの「おトクなナイト8」の場合で考えると、夜間の電気料金が安くなるので、スマホ充電を夜間に集中させれば電気代を安くできます。

区分 単価 電力量単価
昼間 7時〜23時 ~90kWhまで 1kWh 23円90銭
90kWh~230kWhまで 31円84銭
230kWh~ 36円77銭
夜間 23時〜翌7時 12円25銭

最初の90kWhまでの電力量単価は23円90銭で、夜間の12円25銭の約2倍の金額です。スマホ充電を23時以降~翌7時の間に集中させることで、通常の電気代の約半額で充電することができます。複数台のスマホがある場合でも、可能な限り夜間充電をすることで、1台あたり0.3円の電気代を0.15円程度にすることが可能です。

スマホ充電にひと工夫!スマホに優しい使い方

スマホのバッテリーは、リチウムイオン充電池が使われていて、メリットばかりが注目されていますが、実際には繊細な性質を持つため使い方にも注意が必要です。ひと工夫して充電することで、バッテリーへの不安を解消し、バッテリーに優しい使い方をすることができますよ。電気代を節約することにもつながる使い方を紹介します。

スマホの過放電と過充電はNG!適切な充電を意識しよう

スマホを充電するときに、寝る前に充電器に差してそのまま朝まで放置していることはありませんか?実はスマホのバッテリーは、充電が完了した後も充電を続けると、放電と充電を繰り返しながらバッテリー100%の状態を維持します。長い目で見るとこれはバッテリーの劣化を加速させてしまう行為なので、充電が完了したら速やかに充電器を外すことがベストです。

反対に充電を0%まで使い切ったあと、充電をしないで放置することも劣化を進めることになります。しかし、外出先で充電切れになったからと言って即劣化進行ということではなく、帰宅後に充電すれば問題ない程度です。

スマホ充電中はいじらない!高温にならない場所で充電しよう

スマホ充電中にゲームをしていたらスマホが熱くなってしまった、そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。これは充電中のスマホ操作が影響してバッテリーが発熱するためで、最悪の場合バッテリーの寿命を短くしてしまいます。バッテリーの発熱は、充電する場所も深く関係しており、車内や高温になる家電の周囲でも起こりやすいものです。

バッテリーの発熱は劣化を早めるだけではなく、最悪の場合破裂することもあるので、安全の確保の上でも重要なことです。充電しながらスマホ操作をすることは、通常の充電時よりも電気代がかかることにもなるため、充電中はスマホをいじらずに高温にならない場所で充電しましょう。

充電回数を減らせば電気代も節約できる!

毎日、夜寝る前にスマホを充電するという方は、本当に毎晩の充電が必要なのか見直してみましょう。バッテリーには、充電と放電を1サイクルとしたサイクル数があり、どれくらい充放電を繰り返せるかの目安となる回数があります。長い目で見た場合、まだ充電が残っているのにつぎ足し充電することは、無駄に回数消費をしてしまうこととなり、寿命を縮めてしまう可能性があります。

1週間に7回充電していたところ、1回でも2回でも減らすことができれば、その分電気代もバッテリーの寿命にもメリットが生じます。普段からスマホの使い方も省エネを意識することはもちろん、使わないアプリのアンインストールなども効果があります。大まかですが、バッテリー残量が20%になったら充電のタイミングとして充電すると良いでしょう。

スマホ充電の電気代は使い方で節約できる

スマホ充電時の電気代は、1回あたり0.3円ほどと安いものですが、使い方次第ではもっと充電間隔をのばすことができます。普段の使い方を少し工夫するだけで、バッテリーの極端な減少を予防でき、残量を確認してから充電すれば、電気代もバッテリーの劣化も抑えることができます。

スマホやバッテリーの劣化は避けられないものですが、長持ちさせる方法を意識していけば、スマホの寿命と言われる2年の間も快適に使えるようになるでしょう。

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