電力自由化を知る

炊飯器の電気代は炊飯と保温どっちがお得?

スイッチ1つでご飯が炊ける炊飯器は、毎食のご飯はもちろん、お昼にお弁当を持参する方にも必要不可欠なアイテムです。最近の炊飯器はどんなご飯も美味しく炊けると評判で、白米のほか玄米や雑穀米なども任せられる優れものが増えています。この炊飯器にかかる電気代を炊飯時と保温時、機能別に紹介します。

炊飯器にかかる電気代はいくらなのか

1回の炊飯時の電気代

1回の炊飯には30~60分ほどかかり、毎日使うとなると電気代も気になりますね。5.5合炊きの炊飯器を基準に、1回の炊飯にかかる電気代を計算してみましょう。電気代は、「消費電力(kWh)×電力料金単価(27円)」の計算式で求めることができ、電力料金単価は既存電力会社の料金を参考に計算します。

炊飯器は炊き方がマイコンやIH、圧力炊飯などに分かれており、それぞれに消費電力が異なりますが、ここでは象印のIH炊飯ジャー極め炊きを参考に、1回の炊飯時消費電力172Whで計算してみましょう。WhをkWhにするには、1,000で割る必要があるので、「(172÷1,000)×27=4.644」となり電気代は4.644円となります。

約5円と考えても良く、電気代は炊飯器の容量が大きくなるほどアップする傾向で、10.0合炊きの場合は、6.021円の約6円となります。ですがご飯を炊く量はほぼ倍になるのに、電気料金は上乗せ1円ほどと、意外と電気代がかからないことがわかります。保温にかかる電気代も同じように、容量が大きくなるほどアップします。

項目 極め炊き 5.5合炊き
NP-HG10
極め炊き 10.0合炊き
NP-HG18
1回の炊飯時の消費電力(Wh) 172 223
1時間の保温時の消費電力(Wh) 15.1 20.4

1時間・1日の保温時の電気代

炊飯器はご飯を炊く以外に保温しておくことができます。保温しておくといつでも温かいご飯が食べられて便利ですが、この保温中にも電気代がかかっています。極め炊き(5.5合炊き)の場合、1時間あたりの保温にかかる消費電力は15.1Whで、電気代にすると約0.4円です。1日24時間保温した場合は9.6円となり、約10円と考えることができます。

保温1日分の電気代を10円とすると、1か月間、毎日炊飯と保温を続けた場合は、炊飯時150円(5円×30日)+保温時300円(10円×30日)=450円となります。ですが、炊飯に50分くらいかかるとすると、1日23時間くらいの保温になるので、高くても440円くらいと考えて良いでしょう。

炊飯と保温はどちらが安いのか

炊飯器の炊飯と保温は、なるべくうまく使いたい機能ですが、どのような使い方をすれば電気代を安くできるでしょうか。朝に1回は炊飯することを基準として、その後に保温する場合と、保温は使わないで朝夕に炊飯する場合で比較してみましょう。

項目 朝に1回炊飯、保温なし
(500Wのレンジ1分)
朝に炊飯後、夕食まで保温
(保温時間10時間)
朝と夜それぞれ炊飯
電気代(円) 5円
(0.23円)
5円+保温分4円=9円 5円+5円=10円

極め炊き5.5合で比較すると、朝に炊いたご飯を夕食まで保温した場合と、朝夕の2回炊飯した場合の電気代は1円の差があり、大きな負担になるほどではないといえます。最も電気代がかからないのは、朝に1度まとめて炊飯し保温しない方法で、夕食時にレンジで1分温めても電気代は5.23円です。

炊飯と保温の電気代は、省エネ商品の開発によりほとんど差がないことがわかります。炊飯回数が増えればその分の電気代はかかりますが、1日に1回の炊飯で保温していた場合なら、さほどの電気代がかからないと言えるでしょう。美味しくご飯を食べるなら1日中保温しておくよりも、朝に炊飯したご飯を夕食にレンジで温めて食べる方が、炊きたてに近い感覚で食べられます。

電気代節約重視なら1日1回炊飯・保温無しがおすすめ!

電気代の節約を重視するなら、1日分のご飯を1度にまとめて炊飯し、保温機能は使わないことがベターです。さらに炊飯器のコンセントを抜いてしまえば、待機電力までカットできます。5.5合炊きの炊飯器で、1日4合食べるなら朝に4合炊いてしまうと良いでしょう。

その後は食事のたびにレンジで温めて食べれば、炊きたてに近いご飯を食べることができます。季節や炊飯メニューによってはこの限りではないものの、白米を炊く上では電気代の節約に貢献する方法です。

1食分ずつ保存なら冷凍もOK!レンジで温めよう

1日1回の炊飯で炊いたご飯は、1食分ずつ小分けして保存しておきましょう。朝に炊飯した場合、お昼や夕食時に小分けしたものをレンジで温めるだけでOKです。ご飯を小分けするときのポイントとして、ご飯の粗熱を取ってから保存することをおすすめします。

炊きたての熱々を冷蔵庫や冷凍庫に入れると、所定の温度に冷ますために冷蔵庫の電気代がかかってしまいます。手で触れる程度(40度ほど)の温度に冷ましてから保存する方が良く、間接的なことでも電気代を節約できます。ご飯は冷凍することもできるので、普段より1~2合多く炊いて冷凍することも、炊飯回数を減らし電気代節約につながるでしょう。

炊飯器の加熱方式別の電気代の推移

炊飯器は炊き方により3つの種類に分かれています。圧力IH炊飯器、IH炊飯器、マイコン炊飯器です。どの種類も見聞きしたことがあるもので、近年では圧力炊飯に人気が集まっています。炊き方が異なると電気代にも差が出るのかどうか、5.5合炊きのサイズ・電力量単価27円で電気代を比較してみましょう。

項目 圧力IH炊飯ジャー IH炊飯ジャー マイコン炊飯ジャー
1回の炊飯時の消費電力(Wh) 154 172 162
1回の炊飯時の電気代(円) 4.1 4.6 4.3
保温性能 保温に優れふっくら柔らかく炊き上げる。 保温に優れ、ムラなく炊ける。 保温機能は期待できず、炊きあがりは硬め。
米を水に浸す時間があれば柔らかく炊きあがる。
こんな方におススメ ・冷えても美味しい
・玄米や雑穀米も炊きたい
・保温機能をよく使う
・美味しくご飯を味わいたい
・保温機能を使わない
・硬めのご飯が好き

炊飯時の電気代はどれも4円台で、最も電気代がかかるIH炊飯タイプでも4.6円です。電気代の大きな差がないので、炊飯ジャーを新しく購入する際には機能や好みで選ぶと良いでしょう。マイコン炊飯ジャーは、硬めのご飯を好む方にぴったりの炊飯ジャーで、IHや圧力タイプよりもおいしく感じられることがあります。やや機能は劣るものの、ご飯を炊ければ良いという方にも向いています。

IH炊飯ジャーは、ムラなく炊けることが特徴で現在の炊飯器の主流となっています。どれを買えばいいのかわからない方は、IH炊飯ジャーを購入すれば間違いないでしょう。圧力タイプはご飯にこだわりたい方に向いています。玄米や雑穀米にも適しているので、健康志向の方におすすめです。

圧力IHとIHは炊きあがりが異なる

炊飯器によくある圧力とIHは、ご飯の炊きあがりに大きな違いをもたらします。IH炊飯した場合、通常は沸点が100度なのに対し、圧力を加えると1.2気圧で105度、1.3気圧で107度と言ったように沸点を高くすることができます。高い温度で調理するとお米の芯まで熱を通し、粘りのあるもちもちしたご飯に炊きあがります。

炊飯器の上位モデルに圧力タイプが多いのはこのためで、圧力IH、IH、マイコンで比較するなら、圧力IHが最もふっくらしてもちもちのご飯が炊けるということになります。また、ご飯を美味しく炊くことにこだわるなら、内釜が大きく影響します。各メーカーの内釜を詳しく比較することも良いでしょう。

電気代は1日約5円!炊飯と保温を上手く使いこなそう

近年では炊飯器の電気代は想像以上に安くなり、省エネ設計の炊飯器が主流です。朝に炊いたご飯を夕方まで保温しておいても、1日約9~10円ほどの電気代なので、1ヵ月のうち家計を圧迫するほどの負担にはなりにくいです。

炊飯器の電気代を節約するには、炊飯回数や保温時間の短縮が有効で、もっと節約するなら電気料金の安い時間帯を利用するのも1つの方法でしょう。炊飯器は炊き方が異なる場合でも電気代は大差ないので、好みの炊き方や加熱方法の違いにも注目してみてはいかがでしょうか。

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