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夏に電気代が高くなる理由と月1,000円安くする節電小技2019

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日本の夏の暑さは湿度が高く、エアコンや扇風機なしでは熱中症の心配もあるほど暑いです。夏の電気代が高くなるのは、消費電力が大きいエアコンや涼を取る夏の家電を使うためで、家電の消費電力、契約するアンペア数・電力量単価も関係しています。夏の電気代が上がる理由を見ていきましょう。

夏の電気代は消費電力と電力量単価で上がる

どんな家電使ってる?夏の電気代が高い理由

電気代は使用する家電の消費電力と、使用する時間の長さ、1kWhの電力量単価で計算します。例えば、1200Wのドライヤーを1kWhあたり27円で1時間使いっぱなしにした場合、1200÷1000×1(時間)×27(円)=32.4円となり、電気代は32.4円になります。

ドライヤーの消費電力は家電の中でも大きい方で、電子レンジなどは500~1000W、ドラム式洗濯機なら70Wh~と家電により消費電力が異なります。夏はエアコン、扇風機やサーキュレーター、洗濯機使用回数の増加、ホットプレートでの焼肉など、どうしても電気を多く使いがちです。さらに最新省エネ製品に比べ5年以上前の家電は、消費電力が大きく電気代がかかることが分かっています。

夏の電気代を安くするには、家電を省エネ最新家電に買い替えることや、電気料金プランの見直しで1kWhあたりの電力量単価を下げるか、一定額にするなどいくつか方法があります。夏の電気代が年間どのくらい高くなるのか、総務省統計局発表の平均電気代を参考に、電気代と消費電力をチェックしてみましょう。

二人暮らしの夏の電気代と消費電力をチェック

二人暮らしの電気代を見ていくと、8月は10,049円、9月は10,157円と、7月の7,787円に比べて2,300円前後グンと高くなっていることがわかります。消費電力も300kWh以上使用しており、東京電力の従量電灯Bなら最も高い第三段階料金が適用されます。これは暑さ対策としてエアコンや扇風機を頻繁に使っているためで、少し工夫すると電気代を10,000円以内に収めることもできます。

冬の電気代を見てみると、寒さが厳しくなる1月は11,862円、2月は12,491円、3月は11,901円と、夏の電気代よりもさらに高くなっています。年間を通して見た場合、電気代が高くなるのは夏と冬で、冬が最も高いといえます。夏の電気代は冬ほどではないと言っても、なるべく節電して使いたいものです。

二人世帯の電気料金と消費電力量
(2018年 総務省統計局)
電気料金 消費電力量(kWh)
1月 11,862円 439.3
2月 12,491円 462.6
3月 11,901円 440.7
4月 9,666円 358.0
5月 8,225円 304.6
6月 7,439円 275.5
7月 7,787円 288.4
8月 10,049円 372.1
9月 10,157円 376.1
10月 8,838円 327.3
11月 7,712円 285.6
12月 8,578円 317.7
平均 9558.75円 353.99

一人暮らしの夏の電気代は高くても6,000円台が目安

一人暮らしにかかる電気代は、働いているかどうか、自炊するかどうか、インドア派かアウトドア派かなど、ライフスタイルにより随分違います。総務省統計局のデータによると、単身世帯の平均電気代は5,852円、勤労世帯4,859円、勤労者以外6,638円で、最大1,779円の開きがあります。

二人暮らし世帯と同じように夏と冬には電気代が高くなりやすく、働いている場合はなかなか節約しにくいですが、夏の電気代は高くても6,000円台を目安にすると良いでしょう。基本料金では、契約アンペア数が30A以上なら20Aまで下げることがおすすめです。アンペアは10Aごと約280円の基本料金がかかり、30Aから20Aに下げるだけで、単純に約280円の節約ができます。

太陽光発電導入済みオール電化なら夏の電気代は単身者並みに安い

オール電化住宅の夏の電気代はどうでしょうか。オール電化でも太陽光発電を導入している場合、エアコンを1日中つけっぱなしでも、毎日ドライヤーを使っても、電気代は一人暮らしなみに安いことが多いです。一般住宅でエアコンをひと夏つけっぱなしにした場合、確実に10,000円以上の電気代になるところ、平均6,000円前後で済みます。

太陽光発電で発電した電力は自宅で使うことができます。発電分を使っているときは電気代がかかりません。使いきれずに余った電気は、電力会社に売電でき、電力収入を得られます。天候不良で発電できない期間は、一般家庭と同じように電力会社から買電して使います。

オール電化の電気代を年間で平均すると、1ヶ月あたり6,000円前後、一人暮らし並みの電気代で収まります。家族が多くても発電分の電気を使えば、電力会社に支払う電気代は安く済みます。一般家庭では、すべて電力会社から電気を購入しているため、電気代を安くするにはまず節電がカギになります。節電につながる節電小技を見ていきましょう。

夏の電気代を月平均1,000円安くする節電小技を紹介

夏の電気代は冬ほど高くないとはいえ、できる限り安く抑えたいものです。月平均1,000円の電気代節約を目標に、節電小技を紹介します。できる範囲で実践してみましょう。

夏は電気代の節約小技使用のエアコンつけっぱなしがおすすめ

夏に電気代が高くなるのは、消費電力が大きいエアコンの使用量が増えるからだといいます。エアコンは確かに消費電力が大きく、エアコンばかりに頼っていると極端に高い電気代になります。ですがエアコンは運転中に消費電力が変動する家電でもあり、最も大きな消費電力になるのは、設定温度と室内温度の差が大きいときです。例えば、帰宅した食後にエアコンを付けると大きな消費電力を使って一気に部屋を冷やそうとします。このときの電気代が最も高いということです。

夏のエアコンの電気代を節約するには、エアコンをこまめにオン・オフしないで、できるだけつけっぱなしにすることです。意外!と思った方もいると思いますが、設定温度と室内温度の差があるときに最も消費電力が大きくなり、電気代が高くつくため、ほぼ差がないようにつけっぱなしが良いのです。設定温度も高めの28度が望ましく、外気温との温度差をなるべく小幅にする努力も必要です。

さらに室内が設定温度に達したら、自動運転にしておきましょう。自動運転は微妙に温度が上がってきても、エアコン自身が微調整して設定温度を保とうとします。そのため最も電気代がかからない運転方法なのです。夏のエアコンは、設定温度は高めの28度で自動運転、なるべくつけっぱなしがベストな使い方です。

除湿機能と扇風機の併用でエアコンの負担を減らす

日本の夏の暑さは湿度が高く、蒸し蒸し・べたべたして不快に感じます。そんなときはエアコンのほかに除湿機能や扇風機を併用しましょう。カラっとした冷風が部屋を巡回すると、汗ばんだ体に風が触れて、設定温度が高めでもずっと涼しく感じられます。湿度が高いときは、最初に除湿をかけることがおすすめです。

エアコンの冷房は、部屋中の湿度が落ちついてから自動運転を利用しましょう。始めから冷房を使うよりも消費電力を抑えることができ、扇風機も併用すれば体感温度も下がって快適に過ごせます。実際の電気代も節約できるので、とてもおすすめな使い方です。

DCモーター扇風機ならもっと微風効果でもっと節電できる

扇風機を使用する際には、超静音で微風を実現するDCモーター搭載の扇風機がおすすめです。バルミューダは、消費電力最大20W、1日8時間使用しても電気代は約4.3円です。1日中つけっぱなしでも最大約13円のため、節電はもちろん、体に優しい微風機能も使えて体感温度も下げてくれます。

電気代節約効果大!窓から入る熱をすだれやよしずでカット!

日本には、古くからすだれやよしずを使って断熱する文化があります。すだれやよしずは、竹や葦(よし)を編んで作られたもので、すだれは窓の外か内側にぶら下げることが多く、よしずは窓の外に立てかけて使うことが多いです。どちらも直射日光による熱の取り込みを防ぎ、隙間から涼しい風を取り込む効果があります。立てかけたよしずに霧吹きで水を吹きかけると、貯まった熱と一緒に蒸発するためより涼しい風を感じられます。

室内を涼しくするには、窓から入る熱を遮ることが重要で、よしずを窓の外側に立てかけるだけでも室内温度の上昇を予防できます。暑さが穏やかな朝はすだれやよしずを使用して窓を開ける、気温が上昇する昼頃から夜にかけては、窓を閉めてエアコンを使うようにすれば電気代の節約になります。ツル状の植物を利用して、グリーンカーテンにしても同様の効果が期待できますよ。

また、電気代がかかるのは室外機も同じです。屋外に設置されていることや、直射日光を浴びやすいため冷却するには多くの電気代がかかってしまいます。すだれやよしずは、室外機が日陰になるようにかけることでも節電効果を発揮するので、室外機専用のよしずを用意することもおすすめです。

ポットや炊飯器にひと工夫で夏の電気代を節約できる

キッチンには、炊飯器や湯沸かし機能付きのポットがある、という家庭も多いのではないでしょうか。いつも温かいご飯やお湯が使えることはとても便利ですが、夏場は保温を使わずに過ごすことで節電できます。ライフスタイルにより、常に温かい方が良い場合は例外として、使わない時間はコンセントからプラグを抜いてしまいましょう。

お湯を使いたいとき、熱湯が欲しいならその都度ポットやガス火で沸かし、熱湯でなくても良いなら200mlあたり500Wのレンジ2分の加熱で、70~80度くらいのお湯を作れます。電気ポットで沸騰させた湯を1日平均6時間保温した場合の電気代は8.0円、500Wのレンジ2分にかかる電気代は0.45円です。

炊飯器で10時間保温した場合は約4.5円、炊飯1回にかかる電気代は5.5合炊きで平均4.0円です。ポットも炊飯器も保温をやめた場合、1日約10.3円、1ヶ月あたり307.5円も電気代を節約できます。

項目 ポット 炊飯器
保温あり 1日 8.0円
30日 240.0円
1日 8.5円
(1回炊飯込)
30日 255.0円
保温なし レンジ(500W)2分
1回 0.45円
30日 67.5円
(1日5回チンした場合)
1回の炊飯 約4.0円
30日 120.0円
(1日1回炊飯として)

トイレの暖房便座の温度を下げるかオフにする

LEXELのシャワートイレを参考にして、暖房便座の消費電力を平均45Wとして計算すると、1日24時間、1ヶ月つけっぱなしの場合、45÷1000×24(時間)×27(1kWh)×30(日)=874.8円となり、月に約875円の電気代かかります。トイレの暖房便座は、夏場だけでも温度を下げるかオフにすることがおすすめです。

電気代が高くなる8月と9月だけでもオフにすれば、単純に1,750円も節約できますね。また、使用時間を短くすることも良い方法です。仕事をしている日中はオフ、夜間のみオンにしても電気代を節約できるでしょう。

猛暑こそ冷蔵庫の使い方の見直しを!夏の電気代と食品を守ろう

シャープのSJ-W411Eを参考に冷蔵庫の電気代を見ていくと、年間消費電力量は340kWhで、1ヶ月あたりの電気代は340×27(電力量単価)÷12=765円になります。冷蔵庫は内容物が満杯に詰め込まれていると、全体を冷やすのに時間がかかるため、電気を多く消費します。夏場の内容物は半分程度を目安にすると月あたり約90円節約できます。

こまめに買い足す方が新鮮な食品を入手でき、傷ませて無駄に捨てることも無くなります。また、冷蔵庫の設置場所に日が当たる、冷蔵庫がガスコンロの近くにある場合は、設置場所を移動しましょう。移動の際は壁から10センチ程度離し、冷蔵庫が庫内を安全に冷やせる環境を維持してください。適切な設置場所にすると月あたり約90円の節約になります。

冷蔵庫の開け閉めはなるべく短時間で、回数を少なくすることも節電につながります。開け閉めの回数を少なくすると約20円、開けている時間を短くすると約10円の節約ができます。節約金額はJIS開閉実験を元に、冷蔵庫の省エネ効果の算出根拠を参考にしています。

夏の電気代は1日中在宅ならエアコン含め最新家電に買換えがおすすめ

夏の電気代を安く抑えたいとき、使用する家電の消費電力や製造年月日をチェックしてみてください。今から5年以上前の製品なら、最新省エネ家電への買換えがおすすめです。自宅に常に誰か在宅する家庭なら、エアコンやテレビ、炊飯ジャーや電子レンジ、照明に至るまで省エネ性能の高いものに変更すると良いでしょう。

資源エネルギー庁が委託する省エネ型製品情報サイトでは、たさまざまな最新家電の省エネ性能をチェックできます。毎日更新される消費者向けの省エネ性能カタログもあるので、家電の買換え前に必ずチェックしておきましょう。また、項目ごとに絞り込んで見ることもできるので、メーカー別や年間消費電力別にチェックするのも良いでしょう。

夏より冬が高い電気代。節電小技で毎月1,000円節約なら年間12,000円お得

年間を通して見ると電気代は、夏よりも冬の方が高いのですが、電気代は少しでも安いに越したことはありませんね。コツコツ月1,000円の節約を目標にしていけば、年間12,000円もの節約ができます。もっと節約したい場合は電気料金プランの乗り換えも検討すると良く、ライフスタイルに合う料金プランなら必要な分だけ使えるようになるでしょう。

電気代の節約は、なるべく電気を使わないで節約するよりも、必要な部分はしっかり使って、外部の熱の断熱や、省エネ家電への切り替えなどを上手く活用して節約することがおすすめです。

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