電力自由化が始まりますが、電気の使い方はどのように変わるのでしょうか? ここでは、昼〜夕方にかけて電力を多く使う「朝昼型」の説明と、今後の節電方法について、取り上げたいと思います。
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朝昼型は、一般家庭で最も多い「電気の使い方」
朝昼型は、一般家庭に多い電気の使い方です。朝起きてから、少しずつ(電気の)使用量が上がっていき、お昼から夕方にかけて、使用量のピークを迎えます。
夕飯の支度やお風呂のお湯張り、冬場は暖房を使用するなど、夕方頃が最も「電気を多く使う」時間帯です。特に、同居する家族が多ければ、夕方から夜の電気使用量が多くなるでしょう。
朝昼型は、契約プランの見直しが不可欠! 電気代以外の料金もカットしよう
「月々の電気代が高い」と感じる方は、契約プランの見直しをしましょう。電力自由化が始まると、電気代やガス代をセットにした「セット割」など、新しい「割引プラン」がスタートします。
こうしたサービスを組み合わせると、電気代だけでなくガス代や、その他の光熱費まで安くなるのでお得です。
メモ:ネットの利用があれば、通信費との「セットプラン」を使おう!
高速インターネット通信(フレッツ光やeo光等)をお使いの方は、プロバイダーとセットにした「ネット割」を利用してみてください。プロバイダーにもよりますが、電気代と通信費を含めた「値引き」が適用されます。
電気を使う時間が偏っていたら…? 時間帯別プランに乗り替えよう!
多くのご家庭では「24時間同一料金型」プランを選択しています。もし、電気を使う時間帯が限られていたら「時間帯別型」プランに乗り換えをしてみましょう。
時間帯別型プランは、朝昼・昼夕方・夜〜早朝など、時間帯を分けて「料金を安くする」お得なプランです。電気事業者によって名称は異なりますが、使用のピークを分散させることで「電気代が安くなるよう」調整してくれます。
働き方や自宅にいる時間帯で「契約プランを変える」と、お得!
例えば、日中共働きで「夕方〜夜しか電気を使わない」という方は「夕方〜夜のプラン」に切り替えをしましょう。24時間同一型で契約するよりも、電気料金が安くなります。
同じく、深夜営業の店舗や会社、工場を経営されている方は、24時間同一型ではなく「深夜〜早朝」の料金プランを選択してください。
もともと、深夜は電気代が安く設定されていますが(契約するプランによっては)さらに、電気代が安くなる可能性があります。どなたも「電力自由化」チャンスとして、料金体系やプランの見直しをはじめてみましょう。
「ピークカット」に取り組む必要が、無くなる…?
電気の使い方で「ピークカット」と呼ばれる方法があります。従来の電気基本料金は「一年で最も電力使用量が多い月」をもとに料金が決められていました。
このため、クールビズで真夏のエアコン使用を控えたり、真冬は厚着をするなど、さまざまな「節電対策」が行われてきたのです。
もちろん、使わない電子機器をこまめに消すのは、節電だけでなく地球環境にとっても大切なことです。しかし、電力自由化が進むと「従来の電気料金」がいかにムダを作り、余計なお金を払っていたのか「料金の仕組み」が詳しく見えてきます。
電気料金の見直しは、家計の節約へと繋がります。また、余った費用で「太陽光パネル」を設置したり、再生可能エネルギーを利用した補助発電機の導入に取り組むことも可能です。
電力自由化をきっかけに、環境にやさしい「クリーンエネルギー」が、より広く普及するでしょう。
まとめ:朝昼型におすすめの「電気料金プラン」は、従量型!
「昼間、家で過ごす時間が長い」というご家庭におすすめなのが「従量型プラン」です。ここでは、時間帯や曜日に関係なく「10〜60アンペアまで」と範囲を決め、電気料金が決定されます。
携帯電話やスマホのプランでも、データやパケットの「従量制プラン」等がありますが、同じように基本料金が決定されます。例えば、120kWhまでは「1kWhあたり19円43銭」とし、それ以上になると1kWhあたりの金額が25円〜29円と値上がりのが特徴です(例:東京電力)。
あらかじめ使う量が決まっているなら、従量制プランで、月々の電気代を節約しましょう。このほかにも、土日の電気代がお得になる「土日お得プラン」など、新しいプランも発表されています。
働き方、家族の人数、電気を最も使う時間帯を割り出し「最もお得な」プランを見つけてみてください。