電力自由化を知る

電力自由化が始まると「電気代が安くなる」と、大々的に発表されています。それでは、なぜ「従来の電気料金は高く」価格設定されていたのでしょう…?  ここでは、電力の使用タイプをもとに、価格設定の仕組み、節電や節約の仕方について説明します。

電力使用タイプは「朝昼型・深夜型・1DAY型」の3種類に分類できる

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電力自由化が始まると「電気代が安くなる」と、大々的に発表されています。それでは、なぜ「従来の電気料金は高く」価格設定されていたのでしょう…? 

ここでは、電力の使用タイプをもとに、価格設定の仕組み、節電や節約の仕方について説明します。

従来の電気料金が高かったのは、kW数の設定方法が原因だった…!

あまり知られていませんが、従来の電気代は「一年間で一番電気を使った月」のkW数をもとに「基本料金」が設定されていました。

真夏や真冬にエアコンをかけっぱなしにしていたとします。すると、年間の電気基本料金は「電気の最大使用量」をもとに、基本料金を設定されていたのです。

電気を使っていない月も、最大のkW数が適用されていた!

スタンド

年間の最大使用量が200kWとすれば、その数字をもとに基本料金が決められました。つまり…電気を使わない春や秋でも「ピーク時の電気使用量に合わせて」基本料金が徴収されたのです。

しかし、電力自由化では「電気を使っていない月も、電気代が安くなるよう」工夫されています。自由化が始まれば、契約種別の料金単価も下がり「月々や年間の電気使用量」は大幅にカットできると言います。

電力自由化をきっかけに、契約プランの見直しを始めよう!

電気料金のプランは、それぞれの生活に合わせて選ぶことが可能です。朝や昼、夜だけなど「電気を使う時間帯」が決まっていれば、時間帯に合わせた料金プランを選択してください。

また、日中屋内で過ごす時間が多い方、ペットのケアでエアコン(または、水槽のポンプやヒーター等)をかける機会が多い方は「大容量プラン」など、使う分だけ割引率が高くなるプランを申し込みましょう。

電気料金は、大きく4つのタイプに分類できる!

電気料金は、各社独自のプランを発表しています。名称はそれぞれ違いますが「料金の区分」は、大きく4種類に分類できます。

料金は、大きく分けて4タイプ
A 24時間同一料金型 24時間一定の料金プランで、一般家庭の多は24時間同一料金型を利用しています。
B ピークシフト型 季節や時間帯に分けて、電力使用量のピークに料金を高くし、それ以外の時間帯は電気料金が安くなるプランを指します。
C 時間帯別型 朝昼型・夜型・1DAY型など、時間帯によって電気代が変わる仕組み(プラン)です。
D オール電化対応型 オール電化対応住宅に適した料金プランです。

電気を使用の時間帯やピークの使用量を知ることは「自分に合うプラン」探しに役立ちます。「電気の使い方」やタイプについては、次項で詳しく説明します。

電力は、3つのタイプに分類できる! 節約の仕方を検証しよう

電力自由化に伴い、注目されるのが「電気の使い方」です。電力の使用タイプは、大きく3つに分類されます。

電力の使用タイプは3つ!

  1. 朝昼型
  2. 深夜型
  3. 1DAY型

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最も一般的なのは、朝昼型です。日中、自宅にいる時間が長い方は、①の朝昼型に分類されます。対して「夜の方がよく電気を使う」という方は、②の「深夜型」にあてはまります。

また、一日を通して「まんべんなく電気を使う」という方は、③の「1DAY型」に分類されます。同居するご家族が多い方は、③の使用パターンが近いでしょう。

次の項では、朝昼型/深夜型/1DAY型、それぞれの特徴と「どの使い方が、最もお得なのか?」詳しく説明します。

朝昼型は、お昼から夕方が「電力使用のピーク」になる

日中、家にいる時間が長い方は「朝昼型」に分類されます。規則正しい生活をしている方なら、朝からお昼に掛けてゆるやかに電力使用量が上がり、お昼から夕方にかけて「電気使用のピーク」がやってきます。

また、日中営業しているオフィスや多くの店舗も、同じ「朝昼型」に分類されます。

電力自由化で、真夏や真冬の影響が軽減される!

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節電をしても「電気基本料が平均して高かった」方は多いはずです。しかし、電力自由化が始まれば「電気基本料が安くなる」家庭も増えるでしょう。

これまで「基本料金が高くて困っていた…」という方は、新しい料金体系をチェックしてみてください。電気使用量の少ない月も含めて、電気料金が変わってきます(⇒安くなる可能性が高い)。

深夜型は「夜間の使用」が中心|電力使用量の影響は、意外と少ない…?

深夜型は「夜を中心に電気を使用する」方が、あてはまります。一般家庭はほとんどあてはまりませんが、深夜営業する店舗や工場は「深夜型」で、電気プランを契約しています。

従来のプランでも、深夜型は「深夜割引」が適用されていました。このため、他の(朝昼型や1DAY型)使い方に比べると、電力自由化による(割引率等の)変化は少ないかもしれません。

深夜型は、新規事業者の「新しい契約プラン」が狙い目!

ただし、深夜に特化したプランや「深夜の割引率が高い」新規事業者も多く存在します。夜間の電気使用量が多い方は、新規プランを利用しましょう。

1DAY型の電気料金は「格安プラン」を探せば、電気料金が変わる!

夜景

1DAY型は「一日中まんべんなく電気を使う」方を指します。朝から晩、深夜から早朝まで、一日中電気を使用するので電気料金は(他の使い方と比べて)高くなります。

24時間電気を使用するコンビニエンスストアや工場、宿泊施設、医療施設(大型の病院等)は、1DAY型に分類されます。一般家庭で1DAY型に分類されるケースは、ほとんどありません。

1DAY型の場合は「契約電力の上限いっぱい」まで電気を使用します。このため、電力自由化で節電できる可能性は少ないかもしれません…。ただし、格安の電力会社や契約プランに乗り換えをすれば、月額〜年間に支払う電気代は、大幅にカットできます。

事業主の方は、電気料金を見直し「経費削減」を目指そう!

事業主の方は、オフィスや工場など「電力を使う」規模が大きいはずです。このため、契約プランを見直せば、大幅な経費節減へと繋がります。電力自由化をきっかけに「会社に合ったプラン」を見つけてみてください。

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