ここでは、1日中電気を使う方向けに「1DAY型」の説明をしたいと思います。1DAY型の特徴やメリットデメリット、最適な契約プランについて詳しく知っておきましょう。
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1DAY型は、24時間営業の店舗や工場に多い「電気の使い方」
1DAY型と呼ばれる「電気の使い方」があります。
1日中電気を使う「1DAY型」は、病院や工場、24H営業に多い形態
1DAY型は名前の通り「1日中電気を使う」タイプを指します。24時間営業の店舗、病院、工場などは、1DAYタイプに分類されます。
一般家庭は「1DAY型」にあてはまらない
私たちが住む一般の住居は、1DAYタイプの使い方をすることは無く、朝昼型や深夜型など「特定の時間に集中した使い方」をします。
1DAY型は「電力の使用量が一般より大きい」ため、選ぶ電力会社によっては、大幅なコスト削減が見込めるでしょう。
大きなオフィス、工場、店舗を経営している方(事業者)は、電力自由化をきっかけとして「契約プランの乗り換え」を検討してみてください。
1DAY型は「ビジネス」と直結しているため、電力の安定供給が不可欠!
工場や大きな店舗(商業施設も含む)を経営している場合、電力が不安定になっては致命的です。少しでも運転や営業がストップすると、生産が遅れるなど、経営面でダメージを受けることになります…。
電力をたくさん使用する場合、価格だけでなく「供給が安定しているか」確かめる必要があります。
電力自由化では「従来と同じ電線」を使って、電気供給されます。このため、ほとんどの事業者では、これまで通り「安定した供給」が望めます。
しかし、電力量が大きな工場や商業施設では、常に「最大限の電力」を使用します。このため、電力量が不足しないよう、安定供給できる企業(信頼できる事業者)との契約が必要です。
認可された事業者は、全て「安定供給できる」はずです。しかし、万が一に備え「信頼性の高い事業者」と契約を結ぶ方が(1DAYタイプ型にとって)より安全と言えます。
契約した業者が倒産したら、供給はどうなる…?
たとえ、契約会社が倒産した場合でも、電力供給はストップしません。なぜなら、私たちが使う電力は「生活や経済活動のライフライン」として機能するからです。
一旦電力がストップしてしまうと、社会の流れが完全に止まってしまいます。そこで、国は「安定供給が保たれるよう」停電や倒産に備えた、セーフィティーネットの整備を急いでいます。
一社の電力が不足しても、地域の電力会社同士が協力して「電力のサポート供給」を行います。このため、電気がストップすることなく、電力量のバランスが保たれるのです。
また、新規事業者に対しては「ライセンス制度」をスタートしています。ここでは、消費者の生活を保護するよう「安全で信頼できる事業者にのみ」電気事業への参入を許可しています。
メモ:大規模停電しないよう、セーフティーネットが整備されている!
アメリカやヨーロッパでは、すでに電力の自由化が行われていますが(かつて)新規事業者との価格競争などにより「大規模停電」が発生したことがあります。
現在では(過去の教訓を生かし)安定供給ができるよう、認可や事業参入は、厳しく取り締まりが行われています。この結果、小規模事業者は淘汰され、契約できる業者の数は減少傾向にあります。
日本でも「欧米各国の教訓」を生かし、大規模停電や電力不足が起こらないような「強固なセーフティーネット」が必要とされています。
実績ある事業者と契約すれば、安定供給が確保できる!
電力自由化では「新規事業者」の参入がクローズアップされています。しかし、安かろう悪かろうではいけません。特に、電力を多く必要とする工場や病院が停電しては大変です。
万が一、病院や医療機関が停電しては、重大な事故を招いてしまいます。
もちろん、医療機関の場合は電力のバックアップ体制が敷かれていますが、長期間電力が不足しては、患者さんの命に関わるため、大変危険です。これまで、1DAY型で契約をしていた場所に関しては、信頼できる(実績を持った)事業者と契約するのが一番です。
また、ガス会社も同様です。ガスの自由化が始る際には「大きな事業者」と契約されることをおすすめします。
実は、ガス会社の多くは、工場や火力発電など、広範囲の「電力供給」を得意としています。このため(電力自由化が始まっても)これまでと変わらない、安定した電力供給が望めます。
まとめ:1DAY型なら「実績のある事業者」と契約する方が良い!
1DAY型は「毎日たくさんの電力」を必要とします。特に、工場や医療機関は、いつでも安定した電力供給が必要です。電気代の問題も重要ですが、電力の不足は、命に関わる問題や会社の経営に関わることです。
価格重視ではなく、安全第一でプランの見直しを進めてください。
これまで通り「安定した供給」を望むのならば、従来の電気会社やガス会社など「実績のある事業者」と契約されるようおすすめします。
1DAY型を利用中の方、事業主、工場経営者の方、中小企業の方は、ぜひ「2016年4月以降」プラン選びの参考にしてください。