電力自由化では、自分に合う電力会社や銘柄が利用できます。特に関東と関西は、新規事業者の数が多く、選べる銘柄も比例して多くなります。
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最短3日〜遅くとも2週間で供給が開始できる!
利用したい事業者やプランが決まったら、検針票を手元に用意しましょう。検針票には、お客様番号や「供給地点特定番号」が書かれています。この二点があれば、新たな小売り事業者に、新しいプランの申込が行えます。
既にスマートメーターがある場合
スマートメーターが既に設置されている家屋、アパート、マンションでは、新たな(メーターの)設置は必要ありません。そのまま、新電力の導入やプランの変更が行えます。
通常、メーターの設置には二週間前後の時間がかかりますが、スマートメーターの設置が済んでいる場合は、最短3日ほどで供給がスタート(2016年4月以降)します。
これからスマートメーターを設置する場合
これからスマートメーターを設置する場合は、できるだけ早めに申込をしましょう。なぜなら、2016年4月の「電力自由化スタート」を控え、スマートメーター設置予約が殺到しているからです。
特に、春先は引っ越しなども多く、メーターの設置が遅れがちです。利用時期が遅れないよう、できるだけ早めに、サービスの申込と工事予約を済ませておきましょう。
メモ:スマートメーターについておさらい
スマートメーターは、新しい時代の電力量計です。従来のメーターは、各家庭を検針する必要がありましたが、スマートメーターは、30分単位で電気の使用状態が確認(検針)できます。
乗り換えに掛かる費用について
他社プラン、新規電気事業者との契約や乗り換えは、原則無料で手続きができます。しかし、一部のプランでは「事務手数料が発生」するので注意しましょう。
また、紙の検針票や明細書を請求した場合、有料になることがほとんどです。ムダな費用をおさえるためにも、ネット経由で電気代の使用状況を確認しましょう。ネットでの確認は、パソコンのほか、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末が使えます。
このほか、電力の使用状況を「目に見える形」で提供する事業者も増えるでしょう。電気をよく使う季節や時間帯、電気を大量に使う「電子機器」を知って、賢く「節電対策」を行ってください。ムダな電気代を省けば、省エネや家計の節約だけで無く、地球の環境保全にも役立ちます。
安心! クーリングオフの整備も整っている
新しい電気事業者との契約が不安な場合も、クーリングオフできれば安心です。これまで、電気事業に関するクーリングオフ制度は制定されていませんでした(理由:事業者の独占状態にあったため、危険が無かった)。
しかし、2016年4月からは、さまざまな新規事業者が参入します。このため「クーリングオフできる」よう、契約制度の見直しが急務となっています。
実際に「クーリングオフが適用」された場合、対象となるのは訪問販売、電話による勧誘販売の二種類です。インターネットからの契約や店頭での販売(契約)は、クーリングオフの対象外なので、注意しましょう。
今後の課題は、発送電分離事業の設備投資にかかっている…
自分に合った銘柄、事業者を選べるのは、利用者にとってうれしいことです。しかし、全国的に電力自由化が進んだ訳ではありません。都市部を除いては、新規事業者が参入しないなど、さまざまな課題が残されています。
全国的にはメリットが大きいが、地域差の問題は一部残されている…
北海道などのエリアは、他からの電力供給が難しく、新規参入する業者は少なめです。沖縄にいたっては、九州からの送電が確保できず、従来の事業者に頼らざるを得ません。
こうした「新規事業者のいない地域」に関しては、災害時の場合に備えて、新たな電力やエネルギー源の確保が待たれています。
今お住まいの地域が「どのような事業者に対応しているのか」できるだけ、早い段階でチェックしておいてください。早めに確認しておけば、電力自由化が始まっても、慌てる必要がありません。
引き落とし・コンビニ・クレジットカードなど、支払い方法は各社異なる
新規契約や乗り換えのあと、どのような「支払い方法」があるのか確認しましょう。
口座振替やクレジットカードについては、どの事業者も対応しています。しかし、コンビニ払いについては、対応していない業者があるので注意してください。
コンビニ払いができない場合は、振替やクレジットカード払いに切り替えをしましょう。指定口座からの振替なら、払い忘れが無く安心です。また、クレジットカードで支払いをすれば、一部「カードの利用ポイント」が貯まるのでお得です。
クレジットカードと電力自由化で、獲得ポイントが2倍以上に!
貯まったポイントを含めれば、電気代がトータルで「5%」以上安くなります。
→公共料金はクレジットカード払いがおすすめ!メリットやカードの選び方とは?
また、事業者の中には、支払い金額に応じてポイント付与する場合があり、カードの利用ポイントと合わせて「ポイントの二重取り」ができます。
電力自由化でプラン変更する場合は、支払い方法のほか「ポイント制度」もよく確認してから申し込みをしましょう。