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冷蔵庫の電気代の計算方法と省エネメーカーランキング

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毎日コンセントを差したままの冷蔵庫は、家庭内で年中動きっぱなしの家電です。常に電気を使っている冷蔵庫の電気は、一般家庭の電気使用量の約15%を占めており、家電の中でも電気代がかかる部類に入ります。そんな冷蔵庫の電気代はいくらなのか気になりますね。電気代の計算方法と、電気代が安いメーカーを紹介します。

冷蔵庫の年間電気代を計算してみよう

冷蔵庫の電気代は年間消費電力量から計算できる!

冷蔵庫は常にコンセントを差しっぱなしにして使う家電なので、どのタイミングで電気代を計算すれば良いのか迷いますね。冷蔵庫の性質を考えると年間の電気代を考える方が良く、そのために年間消費電力量が全ての冷蔵庫で表示されています。多くは取り扱い説明書などに記載されているので、この年間消費電力量から電気代を計算してみましょう。

計算方法はとても簡単で、年間消費電力量×1kWhあたりの電力量単価=年間の電気代(目安)で求められます。今回は電力量単価を27円として計算してみましょう。

冷蔵庫の電気代を計算

三菱電機MR-WX47Dは470L、年間消費電力量245kWh/年の冷蔵庫です。この冷蔵庫の年間の電気代を計算すると、245(kWh)×27(円)=6,615(円)となります。1ヵ月あたりでは、6615÷12=551.25となり、1ヵ月あたりの電気代は約551円ということになります。

他の冷蔵庫の場合も、年間消費電力量が記載されているものなら、同じ手順で電気代を計算できます。各家庭で契約する電気料金プランによっては、電力量単価が異なるのでそれぞれの電力量単価で計算してくださいね。

冷蔵庫の容量と電気代は関係する?大容量ほど安い傾向

一般的な家電は、容量やサイズが大きくなるほど年間の消費電力量は大きくなりますが、冷蔵庫の場合はインバータ制御や真空断熱材を導入した製品が豊富なため、小さい冷蔵庫に比べて高性能かつ省エネ性能が高くなっています。節電モードや、LED照明が使用されている冷蔵庫もあり、各メーカーでも大容量の冷蔵庫ほど年間消費電力量が小さい傾向です。

そのため、電気代を節約するつもりで小さめの冷蔵庫を選んでしまうと、年間で1,000~2,000円ほどの電気代を損することになります。冷蔵庫を選ぶときは必ず電気代をチェックして、少し容量が大きいと感じても年間消費電力量が小さい冷蔵庫を選ぶ方がお得です。

また、冷蔵庫の年間消費電力量は年々下がってきており、2010年から5年間では最大30%も省エネされています。2010年ごろ発売された冷蔵庫を使っている方は、年間消費電力量をチェックしてみてください。最新モデルの冷蔵庫と100kWh前後年間消費電力量が高いなら、年間2,700円前後の電気代を多く払っていることになるので、買い替える方が電気代を断然安くできます。

電気代が安い冷蔵庫メーカーと今すぐできる電気代節約法を紹介

電気代が安い冷蔵庫TOP5

冷蔵庫が年々省エネ設計になり、年間電気代も2010年から最大で30%安い場合、これから使う冷蔵庫は電気代が1番安いものを使いたいですよね。定格内容積(L)別にTOP5の冷蔵庫をピックアップし、電気代が最もかからない冷蔵庫メーカーを紹介します。

200L以上299L

200L台の冷蔵庫は、1人暮らし~2人暮らし向けのサイズです。年間の電気代の安さに注目すると白物家電ブランド販売シェア世界1のHaierがワンツーフィニッシュです。国内メーカーではシャープが安いですが、年間270円の差があります。

メーカーと型番 年間電気代(円) 年間消費電力量(W)
Haier
JR-NF218A
7,970 295
Haier
JR-NF218B
7,970 295
シャープ
SJ-D23D-S
8,240 305
AQUA
AQR-SV24H(W)
8,320 308
パナソニック
NR-B250T-SS
8,370 310

国内メーカーにこだわりたい、白物家電メーカーはNG、という場合は、シャープが1番おすすめです。

300L台

2~3人向けの冷蔵庫の場合でも年間の電気代は10,000円を切っているモデルが主流で、国内メーカーが上位を占めています。扉の開き方は片開きタイプが多いものの、操作性には問題なく省エネ重視モデルとしておすすめできます。

メーカーと型番 年間電気代(円) 年間消費電力量(W)
日立
R-S32JV-XN
8,910 330
三菱電機
MR-CX33D-W
8,910 330
パナソニック
NR-C32HGM-W
8,990 333
パナソニック
NR-C32HM-T
8,990 333
シャープ
SJ-GW35C-T
9,050 335

400L~450L

400L台になると、~450Lまでと、450L~では、電気代やランキングにも変化が見られます。前半の400L~450Lでは、パナソニックがダントツで上位を占めており、電気代・消費電力ともに低い商品が豊富です。300L台の冷蔵庫と比較すると、容量が増えているのに電気代が2,000円前後も安くなることは重視しなければなりません。300L台の冷蔵庫と400L以上で比較するなら、迷わず400L以上の冷蔵庫をおすすめします。

メーカーと型番 年間電気代(円) 年間消費電力量(W)
パナソニック
NR-F454HPXシリーズ
6,720 249
パナソニック
NR-SPF454Xシリーズ
6,720 249
パナソニック
NR-F453HPX
6,990 259
パナソニック
NR-SPF453X
6,990 259
シャープ
SJ-GT42D-R
7,020 260

450L~500Lの冷蔵庫になると、東芝が上位を占め、400L~450Lに比べて年間電気代が300円前後安くなります。300L台の電気代と比較すると2,500円前後も年間消費電力量が安いため、電気代を重視するなら3人で使用するとしても400L~500Lの冷蔵庫が最もおすすめです。メーカー別で考えるなら、400L台前半の冷蔵庫ならパナソニック、400L台後半の冷蔵庫なら東芝がおすすめです。

メーカーと型番 年間電気代(円) 年間消費電力量(W)
東芝
GR-P460FW(UW)
6,480 240
東芝
GR-M460FW(ZC)
6,510 241
東芝
GR-M460FWX(X)
6,510 241
東芝
GR-M470GW(ZC)
6,620 245
三菱電機
MR-B46D-W
6,620 245

500L以上

500L以上の冷蔵庫は、シャープが上位を占め500L台前半も後半もシャープが独占している印象を受けます。電気代も6,000円台で推移しており、他のサイズの冷蔵庫に比べて、500L台の冷蔵庫が最も電気代が安いです。3~4人で使用する場合でも、設置スペースが確保できるなら500L台の冷蔵庫がおすすめです。

メーカーと型番 年間電気代(円) 年間消費電力量(W)
シャープ
SJ-GX50E-S
6,350 235
日立
R-HW52J-XN
6,450 239
シャープ
SJ-GX50D-R
6,480 240
シャープ
SJ-WX50E-S
6,480 240
シャープ
SJ-WX50D-R
6,620 245

今すぐ役立つ冷蔵庫の電気代節約方法

最新の冷蔵庫はどんどん電気代が安くなり、メーカー独自の性能も魅力的なものが豊富です。しかし、冷蔵庫を数年前に買い替えたばかり、またはあと数年は今の冷蔵庫を使いたい、そんな方も多いはずです。一般の家庭用冷蔵庫で今すぐできる、冷蔵庫の電気代節約方法を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

設定温度は季節に適した温度にする

冷蔵庫には設定温度が2種類か3種類設置されています。「強・中・弱」のケースや、「エコモードと標準」のようなケースなどが代表的です。冷蔵庫の設置場所がキッチンの中でも温度変化が少ない場所なら、温度設定を「中」または「エコモード」にしてみましょう。

実は設定温度を少し下げることで、年間電気代を抑えることができます。冷蔵庫の年間消費電力量にもよりますが1,500円前後の節約になると言われています。この方法は、直射日光が当たらない場所、コンロやストーブなどの熱源が無い場所に冷蔵庫が設置されているなら、年中できる節約方法です。しかし、条件が合わない場合は、季節に合わせて設定温度を下げることでも電気代を節約できますよ。

食品の詰め込みすぎと頻繁な開閉はしない

冷蔵庫にはどれくらいの食品を入れているでしょうか。隙間なくぎっしり入れている場合、電気代が普段より高くなっていませんか?冷蔵庫は食品をぎっしり詰め込んでしまうと、庫内の冷気循環が悪くなり、食品が冷えるまで時間がかかってしまいます。

また、欲しい食品が奥に入っている場合、手前の食品を一旦取り出す手間がかかり、冷蔵庫の扉を開けっぱなしにする時間が増えてしまいます。冷蔵庫の扉を開けている時間が長いと、冷気が逃げて庫内の温度が上昇するため、結果的に消費電力が大きくなってしまいます。扉の開閉は手早くする方が節電になりますね。

冷蔵庫に目いっぱい食品を詰め込んだ場合と、半分程度の場合では年間約40kWhの消費電力差が生じ、電気代にすると、約1,000円の電気代が節約できます。

冷蔵庫の周囲は隙間をあける

冷蔵庫は庫内を冷やす代わりに、周囲(上面も)に熱を放出する仕組みになっています。冷蔵庫が壁にぴったり接触している場合や上面に物を置いている場合は、冷蔵庫は自分が放出した熱で温まってしまう可能性が出てきます。そうなると、庫内の温度にも影響する心配がありますね。

冷蔵庫は適切に隙間を空けて設置することが良く、隙間がある場合とない場合では、隙間がある方が年間約45kWhの節電ができます。壁から最低でも10センチほど離す、冷蔵庫の上面には物を置かないことが適切な年間消費電力量を保つ秘訣です。

冷蔵庫の電気代節約は重要!家電中ダントツの電気代を節約しよう

冷蔵庫の電気代は2010年ごろと比べて、年々下がってきています。今後も省エネタイプの冷蔵庫が開発され続け、ますますの省エネに期待が高まる家電です。とはいえ、冷蔵庫は家庭内の家電の中で最も電気代がかかるものです。そのため、冷蔵庫に対する節電対策はとても重要な意味があります。

冷蔵庫の定格内容積が大きい方が、年間消費電力量が小さくなることから、今後冷蔵庫を買い替えるときは、多少の余裕を持たせて大きめサイズを購入することがおすすめです。また、冷蔵庫の使い方や設置方法も気を付けていけば、これまで以上に電気代を節約できるでしょう。

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