電力自由化を知る

毎月の電気代が高いと家計にも負担となり、少しでも安くしようと節約を意識します。電気を使わない生活は考えられない現代で、今の電気使用状況は適切かどうか考えたことがあるでしょうか。電気代の基本料金を決めるアンペア数と、電気の使用量、コツコツできる節約法について詳しく見ていきましょう。

電気代は基本料金と使用量の見直しで安くなる!

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毎月の電気代が高いと家計にも負担となり、少しでも安くしようと節約を意識します。電気を使わない生活は考えられない現代で、今の電気使用状況は適切かどうか考えたことがあるでしょうか。電気代の基本料金を決めるアンペア数と、電気の使用量、コツコツできる節約法について詳しく見ていきましょう。

電気代の基本料金を考えてみよう

契約中のアンペア数を確認しよう?

電気代の基本料金と深い関係がある「アンペア」は、電力を示す単位のことです。各家庭にはアンペアブレーカーが設置されており、電力会社と電力数を契約した分の電力供給を受けています。アンペア数は一度に使える最大電力量なので、契約電力数以上に電気を使うと、一気に部屋が真っ暗になる「ブレーカーが落ちる」のもこのアンペアブレーカーの仕業です。

アンペアブレーカーには、契約しているアンペア数が表示されています。数字でも表示されていますが、アンペアブレーカーには色でも判るようになっています。アンペア数ごとに基本料金が異なり、10Aあたり約280円で推移しています。

アンペア数 基本料金 アンパアブレイカーの色
10A 280.8円 赤色
15A 421.2円 桃色
20A 561.6円 黄色
30A 842.4円 緑色
40A 1123.2円 灰色
50A 1404.0円 茶色
60A 1684.8円 紫色

アンペア数を下げれば電気代が本当に安くなるの?

電気代を安くするために、アンペア数を下げることは有効な手段です。しかし細いホースには少量の水しか流れないように、アンペア数を下げると1度に使える電力量も少なくなります。多くの電力を1度に使うライフスタイルの場合は、アンペア数を下げることはあまりおすすめできないのです。

アンペア数を下げるなら、1度に大きな電力を使わない工夫が必要です。具体的には、掃除・洗濯・食事の支度などを一気にやらずに分散させる工夫をします。炊飯器や洗濯機などは、タイマーを使って使用する時間が被らないように使用し、他の家電の消費アンペアもチェックして使用すれば、さらなる工夫ができるでしょう。

例えば、ドラム式洗濯乾燥機と食器洗い乾燥機はどちらも約13Aほど使用します。同時に使用すれば26A使用するので、最低でも30Aの契約が必要になります。使用時間をずらすと、最大13Aの使用となり20Aの契約で間に合う計算になります。家電の使用時間を分散させることで、10A程度のアンペア数のダウンが可能となるわけです。

また、どんなにアンペア数を落として基本料金を安くしても、せいぜい280円~560円程度が限界です。電気は使った分だけ料金が発生するので、電気代を安くするにはアンペア数を下げることと、使用量を節約する努力が必要なのです。

電気代節約の小技公開!コツコツ取り組めば月1,000円節約も可能!

電気代を節約するには、電気を使わないことが何より確実でも、ちょっとしたことをコツコツ積み重ねることや、電力会社を見直すことでも節約できます。まずやりたいことは、普段の生活の中で、たまにしか使わない家電のコンセントは抜いてしまうということです。

コンセントを差したままにしておくと、待機電力がかかってしまい、平均して電気代の5~6%が無駄に使われています。10,000円の電気代なら500~600円くらいを捨てていることになるので、たまにしか使わない家電のコンセントは抜いてしまいましょう。

また、電気魔法瓶の保温機能、炊飯ジャーの保温機能は、普段から使わないこともおすすめです。ずっと保温し続けるよりも、使うときだけ電子レンジでチンする方が、電気代を節約できるからです。どちらもいつでも温かさを提供してくれる家電なのですが、使用状況にもよっては500~800円くらいの節約が期待できますよ。

待機電力の削減と保温機能を使わない2つだけでも、1か月あたり1,000円以上節約できる計算です。普段の生活で少し気を付けるだけでも随分差が出てきます。

さらに古い家電で電気の使用量が大きなものは、思い切って省エネタイプに買い替えることも良い方法です。近年では省エネタイプが主流なので、電力消費の大きな家電を省エネタイプに買い替えると実感しやすいでしょう。エアコンで比較すると、2018年発売のエアコンと、2011年発売のエアコンでは、年間約5,500円もの電気代の差があります。

待機電力削減で年間最大7,200円、保温機能を使用しないことで年間最大9,600円、省エネタイプへの家電切り替えで約5,500円、合計で22,300円も節約できるなんて大きいですよね。もっと電気代を安くしたいと考えている方は、電力自由化で参入している新電力会社をチェックしてみましょう。

新電力会社と電気料金プランをチェックしてみよう

電力自由化がスタートし、さまざまな会社が電力の小売りをスタートしています。従来の地域の電力会社だけではなく、さまざまな企業が参入することで、電気代が契約電力会社により異なる時代になったのです。

一般家庭でも電力切り替えが簡単にでき、ライフスタイルに合う電力会社を探すことで電気代が安くなる可能性があります。切り替えの際には、個人で申込が必要になりますが、電力メーターの交換工事は原則無料、申し込み後2週間ほどで切り替えとなります。

アパート・マンションなどの賃貸にお住まいの方、地方にお住まいの方、オール電化住宅にお住まいの方のどなたにも対応しているので、各電力会社をチェックしてみましょう。新電力会社には、基本料金が存在しない、電気代の単価が安い、電気の使用量によりポイントバックがある、ガソリン代の割引やその他キャッシュバックがあるなど、さまざまな特典が付いています。

電力自由化というだけあって、さまざまなプランが登場しているので、お住まいの地域に対応する電力会社を隅々までチェックすることをおすすめします。

現在の家族構成、直近の電気代を参考に、年間の電気代をシミュレーションしてくれるサイトもあるので、各新電力会社を比較してみることも良いでしょう。年間の電気代が6,000円程度安くなるようなら、毎月500円程度安くなる計算なので目に見える節約を実感できるのではないでしょうか。

日中お勤めされている方のために、夜20時~翌朝7時までの電気料金が割安になる料金プランや、電気料金の違いはさほどなくてもガソリン代が1リットル当たり10円割引になる料金プラン、市場価格と連動している料金プランなどもあり、まさにライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

また、ポイント制度と提携している電力会社なら、電気を使うごとに各ポイントがもらえます。支払をクレジットカードにすれば、カードのポイントも付き、ポイントの2重取りができることもあります。

毎月10,000円の電気代が500円程度安くなり、1ポイント1円で使える1%還元のクレジットカードのポイントが95ポイント、その他提携ポイントが同じ95ポイントもらえるとしたら、合計で690円程度安くなると考えることもできます。もらったポイントの使い道は自由ですから、楽しみが広がっていきますね。

電気代の支払いはクレジットカード払いに!

電気代をクレジット払いにすると、間接的に安くすることができます。近年ではほとんどの電力会社でクレジット払いを導入しているので、還元率1%以上のカードで支払うことをおすすめします。

還元率1%以上のカードなら、10,000円の電気代を支払うと、10,000×0.01=100ポイントを毎月もらうことができます。1ポイント1円で使えるなら100円の価値となり、他の電気代の節約と併せて使用すれば、1か月あたり合計1,500円以上節約が可能でしょう。

ゴールドカードクラス以上のカードで支払えば還元率が高くなり、ますますの節約効果を期待できますね。電気代が毎月3,000円程度と少額でも、コツコツ節約することができますよ。

電気代を安くするなら基本料金から見直しを

電気代は10Aあたり約280円の基本料金がかかります。50Aから40Aに下げた場合、年間3,360円節約することになります。手っ取り早く節約するには基本料金の見直しがおすすめでも、日ごろの電気使用量、新電力会社との比較、支払方法の違いによるポイント還元などもトータル的に考えてみてはいかがでしょうか。

初めのうちはいちいちコンセントを抜くのが面倒に感じても、電気代がスルスル安くなっていくことが次第に快感になるかもしれませんよ。電気を使わずに生活することは難しいので、賢く節約していく方法を選んでくださいね。

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