電力自由化を知る

あるマーケティング会社が「電力自由化について、どのようなイメージを持っているか」調査したところ、アンケートに答えた、約90%近い人たちが「新電力は、電気代が安くなるのを期待している」と回答しています。

2016年4月以降「競争原理」が働き、電気代はますます安くなる!

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あるマーケティング会社が「電力自由化について、どのようなイメージを持っているか」調査したところ、アンケートに答えた、約90%近い人たちが「新電力は、電気代が安くなるのを期待している」と回答しています。

電力自由化は、価格競争により「電気代がますます安くなる」

電力自由化は、豊富なエネルギー源の確保と、競争原理を利用して「電気代を安くする」のが目的です。

ここでは、電力自由化と「電気代が安くなる」仕組みについて、詳しく説明しましょう。また、契約で気をつけたいポイントについても解説したいと思います。

電力自由化は「電力市場を開放」し、公正な取引を可能にする…!

電気

過去、私たちは「地域の電力会社」を通じ、電力供給を受ける必要がありました。例えば、関東にお住まいの方は東京電力を利用し、中部地方にお住まいの方は、中部電力を利用されていたことでしょう。

しかし、2011年の震災を境に「エネルギーに対する供給の仕組みや利権」に対し、国民の疑問や、不満が募るようになりました。こうした経緯もあり、一般家庭に対する「電力自由化」の流れが、求められるようになったのです。

2016年4月からは、私たちの家庭や商店に向けて、電力の自由化がスタートします。また、全国の事業者に対しても「自由に電力が販売・供給できるよう」市場開放されるのです。

もちろん電力の小売をするには、経済産業省資源エネルギー庁に登録をする必要があります。小売業者が「正式な手続き」を行っているのかは、経済産業省のサイトで確認できます。

経済産業省資源エネルギー庁登録事業者(一覧)

電力自由化で、価格が安くなるのは「競争原理」が働いているから

電力自由化は、各社の競争原理を利用し「電気料金を安くする」目的があります。もちろん「安かろう悪かろう」ではいけません。電力が安定して供給されなければ、国民の生活が脅かされることになります。

このため、電力自由化では「価格・安定供給・安全」を柱として、整備を進める必要があります。また、電力供給に関しては、公正で透明性のある取引が求められます。

市場をより公正な場にし、誰にでも安全・安心なエネルギーの供給を

テレアポ

これまで、特定の事業者だけが利益を得て、電力供給を行ってきました。しかし、自由化の範囲が拡大すれば、すべての事業者が「対等に販売する権利」を得て、各家庭にエネルギーを供給できるのです。

競争が生まれるのは(私たち消費者にとって)悪いことではありません。「電力の販売権」が解放されると、各社は「より良いサービスを提供しよう」と努力をします。

また、新たな事業者が参入すると、従来の電力会社も負けないよう、価格を下げ、新しい料金体制を取り入れ始めます。全国の電力価格は、今後ますます安くなり、サービスの点でも「満足度の高い」市場へと変化するでしょう。

電力の需要はますます増える、エネルギーの確保と安定供給が一番の課題に!

棒グラフ

インターネットやIT分野の発展にともない、より多くの電力が求められるようになりました。また、高齢化社会にともない、家庭用エアコンの消費もより多くなってきています。

2016年現在、全国の発電所は約1,300ありますが、ほとんどのエネルギーは火力や水力、原子力発電に頼られています。

クリーンエネルギーだけでは、解決できない問題も…

我が国では、2011年以降「安全なエネルギー」を求めて、さまざまな運動が起こりました。全国では、原子力発電所の廃止を求める動きも活発化し、クリーンで安全な「再生可能エネルギー」の普及も進められています。

ただ、安全なエネルギーだけでは、国の電力供給をカバーすることは難しく、今後どのように「十分なエネルギーを確保するか」が課題となっています。

各自治体では、県内のエネルギー需要は「県内のエネルギー生産だけで、まかなえるよう」新たな取り組みを始めています。このような動きを「エネルギーの地産地消」と呼んでいます。

家庭からのエネルギーも「電力確保」に貢献してくれる!

近年、各家庭でも「自家発電した電気を売電できるよう」制度が整えられました。また、国による売電補償も実施され、家庭からのエネルギー供給も、より身近なものとなりました。

売電の制度が整えば、事業者だけでなく、各家庭のエネルギーを得て「安定供給を確保」できます。また、安価な「自家発電設備」の普及も、大いに期待されています。

このほか、国や自治体による補助金を使い、各家庭が「自分達のエネルギーをまかなえるよう」新たな発電装置の開発や設置が急がれています。今後数年の内、家庭を取り囲むエネルギー事情は、大きく変化することでしょう。

契約は一社だけでなく、複数の候補を「比較・検討」することが重要!

各社は、新しいキャンペーンを次々と打ち出してきます。電気代だけでなく、セット割りや家族割り、プロバイダー値引きのほか、商品券やポイント還元や「高額なキャッシュバック」を提案する事業者も多いです。

契約をする場合は、必ず複数の会社を見て、各プランを比較してから申込をしましょう。せっかく申込をするのなら、より内容が良く、還元率の良いプランを選びたいものです。

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また、一社で即決すると、後で「他のプランの方が、内容が良かった…」と後悔する可能性があります。

一度申込をしてしまうと、年間契約など「契約解除しにくいプラン」もあり注意が必要です。契約をする前は、電力自由化の特集記事や専門サイトを利用し、徹底比較してから、申し込むようにしましょう。

まとめ: 競争が激化する中、何が一番『お得なのか』見極めることが大切

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競争が激化するなか、電力自由化では「どのキャンペーンやプランがお得なのか」きちんと見極める力が、必要です。一見、魅力的なプランが見つかっても、焦らず、じっくり比較・検討するようにしてください。

複数のプランを比較すれば、それぞれの長所・短所がしっかり見えてくるはずです。ぜひ「契約の際」参考にしてください。

参考:電気事業連合会「電力自由化の経緯」より

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