電力自由化を知る

ここでは、四国エリアの新規電力事業者を見ていくことにしましょう。また、各県の「エネルギー」利用状況についても、順番に詳しく説明します。

四国のエネルギー事情と新規事業者を見てみよう

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金比羅

ここでは、四国エリアの新規電力事業者を見ていくことにしましょう。また、各県の「エネルギー」利用状況についても、順番に詳しく説明します。

みなさんがお住まいの県や地域は、どのようにエネルギーを利用し、どのような事業者があるのか、確認してみてください(※ 紹介する事業者「2016年2月末時点」のデータです)。

四国地方(4県)で、利用できる「電気事業者」について

まずは「四国4県」の徳島県、香川県、愛媛県、高知県のエネルギー事情と「利用できる事業者」について見ていくことにしましょう。

徳島県のエネルギー利用状況と、電気事業者について

工場

徳島県の人口は「約78万人」と全国的に少なく、四国の中では、人口密度が低い県です。また、一般家庭や業務用の電力使用量も少なく(全国第42位)なっています。

一方、県内には大手企業の工場や製造所があり、産業における電力使用量は「全国第30位」と、順位はやや高めです。

徳島は、クリーンエネルギーの導入に積極的な県

徳島県は、太陽光発電システムや風力、バイオマス発電など、クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)の導入に積極的です。徳島県で利用できる電気事業者は、以下の通りです。

徳島で利用できる、電気事業者一覧
・ 四国電力
・ サイサン
・ エネット
・ KDDI
・ F-Power

本州や都市部に比べて「利用できる事業者」の数は、少なめです。しかし、今後新しく参入する事業は、増加していきます。実際に、複数の事業者が「四国エリア」の参入に名乗りを上げており(具体的な業者は、記事の後半で解説)徳島エリアの価格競争は、激しさを増すでしょう。

既に、徳島県内に本社を置く、新規電気事業者も存在しています。今後は(徳島でも)電力の地産地消が、より活発化していくことが予測されます。また、クリーンエネルギーを導入した新たな事業者や、新料金プランの導入にも注目が集まっています。

香川県のエネルギー利用状況と、電気事業者について

うどんで有名な香川県は、全国では最も「県面積が小さい」ことで知られています。その一方で、四国の中では比較的「人口密度」が高くなっており「約101万人」もの人々が(人口は、徳島県より多い)暮らしています。

香川は、ご当地エネルギー「うどん発電」が話題に!?

香川県では、太陽光発電システムやバイオマス発電など、クリーンなエネルギー(再生可能エネルギー)を積極的に取り入れています。

また、県独自のエネルギー施設には「うどん発電」があります。これは、うどんの製造工程で出る成分を再利用し、エネルギーを生み出すシステムです。未だ、大規模な発電には至っていませんが、ユニークな「再生可能エネルギー」として、大きな注目を集めました。

参考:ちよだ製作所「うどん発電」

香川県で利用できる電気事業者は、以下の通りです。四国圏ですが、中国電力など、新しい事業者が続々と参入しています。

香川で利用できる、電気事業者一覧
・ 中国電力
・ 四国電力
・ サイサン
・ エネット
・ KDDI
・ F-Power

今後は、バイオマス発電を利用した「地元密着型の電力プラン」や、事業者も増えることでしょう。また、全国展開する事業者との間で、サービスや価格競争が激しさが増すと言われています(※ 今後の参入業者については、記事の後半で解説しています)。

愛媛県のエネルギー利用状況と、電気事業者について

温暖な気候で知られる愛媛は、144万人の人口を誇る(四国では)県です。愛媛は県人口が多いことから、家庭や業務用の「電力使用量」も、比例して多くなっています(全国26番目)。また製造業も盛んで、産業用電力の使用量は「全国16番目」と上位に位置しています。

クリーンエネルギーの分野では、太陽光と、バイオマス発電が盛ん!

果実園

過去、太陽光発電システムの導入が活発に進められて来ましたが、ここ数年は、再生可能エネルギーの「バイオマス発電」の研究・開発が、盛んに行われています。

例えば、県の「えひめバイオマスエネルギープロジェクト」では、今治タオルの製造過程で要らなくなった資源を燃料にし、発電する仕組みが作り出されました。

愛媛は四国でも「電力自由化の激戦区」と呼ばれている

地産地消

愛媛で利用できる電気事業者は、以下の通りです。従来利用されてきた「四国電力」のほか、地元密着型の中国電力は、愛媛県でも大きなシェアを誇っています。

また新電力の中には、愛媛県内を本拠地とする企業があり、新しい契約プラン(新料金体系)を打ち出すなど、注目を集めています。

愛媛で利用できる、電気事業者一覧
・ 中国電力
・ 四国電力
・ サイサン
・ エネット
・ KDDI
・ F-Power

愛媛では、先進的なエネルギーの開発や研究が盛んで、地元に根ざしたご当地発電の取り組みも活発です。また、愛媛県内に拠点を持つ電気事業者もあり、今後は「電力の地産地消」を目指す動きも、より活発化するでしょう。

高知県のエネルギー利用状況と、電気事業者について

高知県は、全国で3番目に人口が少ない県として知られています(約76万人)。総電力量も非常に少なく、家庭用・業務用・産業用ともに、全国では「最も電気を使わない県の3位」に入っています。

高知県は、日照時間の長さを活かした「太陽光発電」が盛ん!

高知は、全国的にも「日照時間が長い県」として知られています。年間の日照時間は「約2,300時間」を超え、太陽光発電システムの導入にふさわしい地域として、注目を集めています。

再生可能エネルギーの導入は、高知の森林や周辺環境の保全にも、良い影響があります。2016年4月以降、高知で利用できる電気事業者は以下の通りです。

高知で利用できる、電気事業者一覧
・ 四国電力
・ サイサン
・ エネット
・ KDDI
・ F-Power

高知県の参入業者は、まだ少ないのですが、今後は再生可能エネルギーを取り入れた新しい電気事業者や、料金プランが登場することでしょう。

四国の電力自由化|今後、参入予定の企業について

四国一体を管轄する「四国電力」でも「よんでんポイント」という新しいポイントサービスを導入します。また、他社もキャッシュバック還元率で対抗するなど、四国の電力自由化は、競争が激化しています。

現在、四国エリアへの参入予定の企業は、以下の通りです。

今後「四国エリア」への参入を予定している企業(一部)

パナソニック株式会社、丸紅株式会社、ミツウロコグリーンエネルギー株式会社、株式会社新出光、パシフィックパワー株式会社、大一ガス株式会社、ワタミファーム&エナジー株式会社、日本アルファ電力株式会社、株式会社イーエムアイ、株式会社アップルツリーほか
(順不同)

このように、大手家電メーカーや、総合商社系、石油会社系など数多くの事業者が四国へ参入を決定しています。今後は、各メーカーの特色を活かした(製品やサービスと連携した)料金プランや、価格の安い契約プランが登場することでしょう。

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