本記事で取り上げる「中部エリア」には、静岡県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県があります。全国的にも人口の多い地域で(特に)愛知県は、日本を代表する工業都市を持っています。
ここでは、中部地方各県のエネルギー事情と、利用できる電気事業者について詳しく説明します。中部エリアにお住まいの方は、参考にしてみてください。
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中部地方(5県)で、利用できる「電気事業者」について
まずは、静岡県から順に、各県のエネルギー事情と(電力自由化以降の)参入事業者を見ていくことにしましょう。
静岡県のエネルギー利用状況と、電気事業者について
静岡県は、全国で10番目(約381万人)に人口が多い県です。産業が盛んで、工業における電力使用量は、全国で3番目(年間約196億kWhを消費)です。このほか、家庭用の電力消費は全国10位、業務用も12位と「総電力消費量の大きな」県として知られています。
静岡は、二種類の周波数(50Hzと60Hz)が存在する県
日本には西と東で、周波数が異なりますが、ちょうど(富士山を拠点として)境目に位置するのが静岡県です。これまで、50Hzの東京電力と、60Hzを管轄する中部電力の二社が(それぞれのエリアで)電力供給を行ってきました。
静岡は、エネルギー地産地消を目標にかかげている
静岡は(人口の多い都市部や工業地帯を除けば)豊かな自然に恵まれた県です。太陽光発電など、再生可能エネルギーの導入も活発で、地域に即した「再生可能エネルギー」の導入を進めています。
また、県内には「クリーンエネルギーを売買する」業者もいくつかあり、環境に配慮したエネルギーモデル実現が期待されています。
2016年4月以降、静岡県で利用できる事業者は、次の通りです。
・ 東邦ガス |
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・ 東燃ゼネラル石油 |
・ 東京電力 |
・ 東京ガス |
・ 東急パワーサプライ |
・ 中部電力 |
・ 静岡ガス&パワー |
・ 青梅ガス |
・ 新出光 |
・ 昭和シェル石油 |
・ みんな電力 |
・ ミツウロコグリーンエネルギー |
・ ソフトバンクでんき |
・ サイサン |
・ サーラeエナジー |
・ エネット |
・ エヌパワー |
・ アイ・グリッド・ソリューションズ |
・ MCリテールエナジー |
・ KDDI |
・ HTBエナジー |
・ F-Power |
・ ENEOSでんき |
周波数などの問題もあり、他県と比較しても、参入業者の数は多くなっています。また、人口や産業が活発なこともあり、各業者のサービス、価格競争は今後、より活発化していくことでしょう。
長野県のエネルギー利用状況と、電気事業者について
長野の人口は約217万人、全国第16番目に「人口が多い」県です。都市部などの人口過密地域以外は、豊かな自然に囲まれてます。
長野県の「家庭用電力使用量」は全国15位です。また、産業は22位、業務(商業、サービス業など)用の利用は、全国第19位と、電力使用量の多い県として知られています。
長野県では、豊富な資源を利用した「エコ発電プラン」が進められている
長野県内には、豊富な資源を利用したバイオマス発電、太陽光発電システムなど、さまざまな再生可能エネルギーが導入されています。また、豊富な水量を利用した水力発電は、日本で二番目の認定量を誇り(一位は熊本県)っています。このほか、県内の電力需要をカバーすべく、更なる「再生可能エネルギー」の開発と研究が進められています。
・ 東邦ガス |
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・ 東燃ゼネラル石油 |
・ 東京電力 |
・ 中部電力 |
・ 新出光 |
・ ミツウロコグリーンエネルギー |
・ ソフトバンクでんき |
・ サイサン |
・ サーラeエナジー |
・ エネット |
・ エヌパワー |
・ KDDI |
・ HTBエナジー |
・ F-Power |
長野県の参入する業者は、東京電力や中部電力など、大きな電気事業者のほか、全国展開する通信大手、石油企業など新旧さまざまな事業者が参加しています。
今後は地産地消を目指した「地元密着型」の事業者や、新しい契約プランも普及するでしょう。
岐阜県のエネルギー利用状況と、電気事業者について
岐阜の人口は約210万人で(前項の長野に次ぐ)全国第17番目の規模を誇ります。また、県内には長良川のほか、飛騨高山など、豊かな自然に恵まれています。
岐阜は都市部と「それ以外」の地域で電力使用量の差が大きく、都市部では家庭用における電力使用が多い(全国18番目)です。また、業務用の使用量も多く「全国16位」となっています。
岐阜は、豊富な水源を活かした「水力発電」が盛ん
岐阜県は、豊富な水量を活かした「水力発電」が盛んです。また、未開発の地域も含めた、新たなシステムの研究と開発が行われています。
・ 北陸電力 |
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・ 東邦ガス |
・ 東燃ゼネラル石油 エヌパワー |
・ 東京電力 |
・ 中部電力 |
・ 大阪ガス |
・ 新出光 |
・ 関西電力 |
・ ミツウロコグリーンエネルギー |
・ ソフトバンクでんき |
・ サイサン |
・ サーラeエナジー |
・ エネット |
・ イーレックス・スパーク・マーケティング |
・ アイ・グリッド・ソリューションズ |
・ KDDI |
・ HTBエナジー |
・ F-Power |
今後は「水力発電」など、地域エネルギーに特化したプランや、新料金体系も次々と生まれることでしょう。エネルギーの地産地消が進めば、周辺環境に配慮した、エコ発電や、再生可能エネルギーの導入も活性化するはずです。
愛知県のエネルギー利用状況と、電気事業者について
愛知は、人口746約万人、全国最大規模の「工業地帯」を持つ大きな県です。また、愛知県は「総電力使用量」が、全国第2位(1位は東京都)となっており、電力需要の高い地域です。
中でも、産業用の電力利用に関しては、全国第1位と圧倒的なシェアを保っています。これは、県内にある大手自動車産業など、中京工業地帯の影響が大きいです。
愛知県は、日照時間が長く太陽光発電システムに向いている
愛知県は、全国的にも日照時間が長く(平均2,350時間)、メガソーラー施設や、各家庭の太陽光発電システムの導入が盛んです。
このほか、再生可能エネルギーの導入を推奨しており、莫大な需要に対応できるよう、供給ベースの整備を急いでいます。
愛知県で利用できる電気事業者は、以下の通りです。
・ 東邦ガス |
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・ 東燃ゼネラル石油 |
・ 東京電力 |
・ 中部電力 |
・ 新出光 |
・ ミツウロコグリーンエネルギー |
・ ソフトバンクでんき |
・ サイサン |
・ サーラeエナジー |
・ エネット |
・ エヌパワー |
・ KDDI |
・ HTBエナジー |
・ F-Power |
愛知県には、二大勢力と呼ばれる東京電力と中部電力のほか、大手石油メーカーやガス会社、燃料系企業など、魅力ある事業者が集っています。
大手事業者への導入は既に終わっていますが、家庭や小規模商業施設への導入は(2016年4月から)本番を迎えます。各社のプランをよく比較して、自分のライフスタイルに合ったエネルギーを利用しましょう。
三重県のエネルギー利用状況と、電気事業者について
三重は約187万(全国第22位)の人々が住む、自然豊かな美しい県です。2016年には伊勢志摩サミットが開催されるなど、世界的にも大きな注目を集めています。
県内は伊勢などの観光名所だけでなく、発展した都市部や、日本を代表する工業地帯(四日市コンビナートなど)も存在します。
電力使用量が最も多いのは工業用(全国第10位)、次いで家庭用(21位)、業務用(23位)と続きます。
三重県では、風力発電(再生可能エネルギー)の導入が盛ん
三重県内では、風力発電の導入が盛んなほか、豊富な水源を活かした、水力発電の普及や開発にも力を注いでいます。また、各自治体による「電力の地産地消」にも取り組み、環境に配慮したクリーンエネルギーの研究が進められています。
・ 東邦ガス |
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・ 東燃ゼネラル石油 |
・ 東京電力 |
・ 中部電力 |
・ 大阪ガス |
・ 新出光 |
・ 関西電力 |
・ ミツウロコグリーンエネルギー |
・ ソフトバンクでんき |
・ サイサン |
・ エネット |
・ エヌパワー |
・ アイ・グリッド・ソリューションズ |
・ KDDI サーラeエナジー |
・ HTBエナジー |
・ F-Power |
県内では(2016年の伊勢志摩)サミットが行われることもあり、環境にやさしいエネルギーや行政施設のPRが盛んに行われることでしょう。
こうした時代の流れに乗り(県内でも)環境に配慮したエネルギー事業者や契約プランに利用者の関心が集まっています。
まとめ・中部エリアは、全国最大規模の「電力消費量」が特徴
中部エリアは、全国でも「最大規模の電力」を消費しています。このため、参入する業者は今後も減ることがなく、新たな企業が次々と、参入を表明しています。
以下は、中部エリアへの事業展開を計画している企業の一部です。
今後「中部エリア」への参入を予定している企業(一部)
ダイヤモンドパワー株式会社、伊藤忠エネクス、サミットエネジー、新日鉄エンジニアリング、王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社、サーラeエナジー株式会社、株式会社アップルツリー、パシフィックパワー株式会社ほか(順不同)